どれくらい努力すればいいですか?
努力はいつまで続ければいいですか?
頑張りが足りないと言われます。
具体的にどれくらいですか?
-何時だったか、テレビをふと見た時に耳にした言葉です。
若者の声を聞いて、悩みを解決すると言うメディアのワンシーンだった気がします。
この言葉を聞いた友は、
「“どれくらい”とか、“あとどれだけ”とかそんなもんじゃなくて、結果が出るまで頑張るんだよなぁ。
努力は一生続けるマラソンなんだから。」
と口にしました。
なるほど。
結果が出ても努力を続ける必要性はでてくるから、確かに友の言っていることは正しいのかも知れない。
でも、それはあくまで第三者から言える物であって、当事者である相談をしてきた子の心は、果たして癒えるのだろうか。
この子は、自分の努力を認めて欲しかったのではないか。
誰かに褒めて欲しかったのではないか。
具体的な目標が欲しかったのではないか。
だとすると、友の言葉は余計追い込んでしまうのではないか。
何て考えながら、「…そうだね」と、笑みを作りました。
-そして、この言葉は今でも思い出してしまうほどに、強く記憶にこびり付いています。
努力は人に推し測れる物ではないはずなのに、もっと頑張れと、努力が足りないと定義付け、そして悪気も無しにその人を押し潰す。
当の本人は背中を押しているつもりでしょうけど、その押した手で崖から突き落としているのは、
一体誰なんでしょうね
なんてね。