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家出生活日記:十一日目

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やぁ。
おはよう。

いつも「おはよう」いってるけど見てるみんなからしたら「こんにちは」かもな。


もう十一日目やわ。
はっや。
家出できたんが昨日みたいに感じる。

Sが来てくれたおかげでずいぶん明るい生活なったなぁ。
ほんまに。
S、ありがとな。


今日もM宅にお邪魔してんねんけどさ。
そろそろ帰ろっかなって思っとる。

このままM宅にいさせてもらうわけにもいかんしな。
しかもM、母子家庭やからさ。
お金にも余裕はあんまりないわけよ。

食事代とかも高くなるやろし。

昨日とかはお仕事休みやったみたいやけどさ。

そろそろ出勤するらしいしな。
とにかく、家に帰らなくても。
M宅は出た方がいいと思ってねんな。

M母さんは「いていいよ」って言ってくれてるけどさ。
内心きついやろうし。

さすがに何日もいるのはなって思って。
だからさ。
M宅は今日でさいならや。

今後どこに行くかはまだ決めてない。
出来ればさ。
教えてくれん?

家に帰る以外の方法で。
なかったら答えんでええわ。

よろ。




「Aちゃん起きて。朝だよ」
「ん?おお。起きる、起きるから」

なんか変な感じやな。
最近はずっとSの方が起きるん早かったり、
うちがSを起こす側やったけど。

起こされんのもええかもな。

「朝ご飯出来てるよ」
「えっマジで。ごめん」
「しょうがないでしょ。たまにはいいの。たまには」
その「たまには」を強調してくんのがSらしいねんな。

朝ご飯は今日もSが作った。
今日は和食。
白米、みそ汁、そして鮭。

「なんかよくみるやつやん」
「いいでしょ。ちょうどよかったんだもん」

「そういえばM母さんは?」
「あーね、少し用があるってさっき出てったよ」

「Mは?」
「さぁ。まだ寝てるんじゃない。起こしてきてあげたら?」
「そーやね。少し席はずすわ」

Mが寝坊か。
珍しいな。


えっと…Mの部屋は…ここか。
この家広いから探すん大変や。
M母さんすごいな。
これを掃除するん大変やろな。

コンコン。
「M、起きとるか?」

あっ反応ないな。
寝とるんか。
「入るでー」

おう。寝とったわ。

いいなぁ。広くてきれいな部屋や。
内装もシンプルでなぁ。

「起きろー。朝やぞー」
ゆさゆさ。

起きへんがな。
寝起き悪いんかな。

「んむぅー?」
なんやそれ。寝言か?

「おーきーろー。あーさーやーぞー」
「んむぅー。まだだよぉ」
「いや、もう朝や。しっかりしろ」

起きへんし。
こりゃ時間かかるな。

ひとまず座るか。

「Aちゃぁん。そこにぃ、いるんでしょぉ」
バックハグされてベットに寝かされた。
「わっ、なにすんねん。うわぁ」

「ちょっ離せっ。うちは寝んくてええねん」
「こっち向いたらぁ、許したげるぅ」
「はー。はいはいなnんむ!」

「おはようのキスぅ」
「んーんー、んぅむぅうー!(はーなーせー)」

なんで二人ともキスしてくんのや。
しかもMもディープやし。


コンコン。
「Aちゃーん。いるのー?入るよー」
「んーんーんーーー!(入ってくるなー!)」

ガチャ…。
あ。
「あ。」

「………………」
「ごめん。お取込み中だったね…」
「ぷはっ。おいS誤解やて!」

「えー本当ー、すごく濃かったよー(棒読み)」

「あのなぁ。お前もうちにしてるからな」
「っ!………………(かぁ#)」

むっちゃ照れるやん。
可愛い。


「…な、なんで二人ともいるの」
「あっ起きた。」

「あっあのね、今Aちゃんがぁ」
「うわーやめろやめろー」

悪意しかないやん。



そのあとほどなくしてM母さんが帰ってきた。
朝ご飯を温めなおして食べた後、うちらは最初に書いたことを告白した。


「…そうなん、今日でお別れなんね。またいつでも頼ってよ」
そう前向きな返答をくれた。

いいなぁ、こういう親。
何回目やろか。友達の親を羨ましく思ったのは。

今後のことをM母さんに伝えてる間にお昼の時間となった。

「そうだ。今日のお昼ご飯。うちらが奢ります。数日間かくまってくれたお返しとして」
「えっいいの。お母さんが払うけど」

「いえ、払わせてください。私たちにできる恩返しはこれくらいしかないんです」


お昼は、M母さんの希望で、うどんになった。
「よかったんですか。こんな安上がりので」
「いいのいいの。あんまり無理させたくないからね」

いいなぁ、こu……さすがに言いすぎやな。

その後意外とM母さんは乗り気やった。
ゲーセンにも行ったし、意外とM母さん上手かった。

「パワフルやね。Mのお母さん」
「そう、かなぁ。でもまぁ、楽しむときは昔から楽しむ人だよ」
「よかったね。親に恵まれて」

「そう、かなぁ」
「嫌味になるんやけどな。こういう親ってあんまいぃへんで」
「や、やめて。いやな気持になるから」
「ごめんごめん」


「でもさ。Aちゃんも、Sちゃんも。少しは恵まれたと思うよ」
「そうか?うちの親は暴言暴力えぐえぐい気がするけど」

「だ、だってさ。赤子のころからそういうわけじゃない、でしょ」
「それはそうやな」


そんなこと考えたことなっかたな。
確かに、赤子のころから虐待受け取ったらうち死んでるかもしれんしな。

「私はさ。小さいころに父親が逃げて。ずっとお母さん一人だったんだよね」
「……………………」

「それでもお母さんはさ。どんなに辛くても。どんなに苦しくても。涙一つも出さなかったんだよね」
「……………そう、なんや」

Mが鼻水をすすりだした
「そんなお母さん見てたらさ。なんか悲しくなってきて。
 このままでいいのかな、何の役に立たなくていいのかなって。」
「……………そう、か」

Mの肩が震えだした。
もう声はか細い。
今にも泣きだしそうや。

「お母さんはこのままでい、いって言ってくれてるけど、さ。私、怖くて。
 お母さんがいなくなったら、お母さんが体調崩したら。どうやって生きていけば、いいんだろう、って」
「……………………」

Mの言う通りや。
一見恵まれてる家族でも、柱は乏しい。
その一本が折れたら、すべて一変する。

「…………ごめんね。なんか」
「謝らんでええ。これまで吐き出せへんかったんやもんな」

とうとうMが泣き出した。
声は出てないけど、肩が震えて涙があふれとる。

うちも泣けてきたな。
なんか。安心しきったっていうか。


「あら、どうしたの」
「AちゃんMちゃん大丈夫?」

「すみません。少し、心が耐え切れなくなったみたいで…」
「Aちゃんは?」
「うちはもらい泣きです」

恥ずかしいな。
高2になってまで人前で泣くなんて。

でも、なんか新鮮や。
あたらしい光が見えたみたいで。

そのあとは泣き止まないMを慰めがら帰った。
みんなしゃべらんかった。
しゃべれる空気じゃなかった。



家に帰った後、みんなで話した。
できるだけM本人に話してほしかったけど、
もうそんな状態ではないな。

所々Mの見解を入れながら、うちが話した。
Sは共感の意を。
M母さんは自分の反省と今後の抱負をMに伝えた。

夕飯まではMを一人にしてあげようという考えが、3人の意見で合致した。

夕飯はSが作ってくれたが、少し時間がかかった。
しょうがないな。
あれだけため込んできたMの思いや。

みんな心残りは少しはあるやろし。


もうすぐ(数十分後)食べれるというとき、うちはMの様子を見に行った。
うちが一番理解できるとは思っていなかったが、
一番話しやすいのはうちやと思ったからな。


ドアをノックして了承を得ようとしたら、
すぐにOKの返事が来た。

「少しは気が楽になったか」
「うん」
「そうか。よかった」

「ごめんな。勝手なこと言って」
「………大丈夫。少し、考えの幅が広がったから」

「…なんかあったらいつでも頼ってな。お前はうちの大切な友達なんやから」
「……大切な…友達」

「…ありがとう。Aちゃんのおかげで今後は理解できそう」

「そろそろ夕飯やで。行こか」
「うん。最後までありがとう」

「ええねんええねん。さっきも言ったけど、お前はうちの大切な友達なんやから。それぐらいして当たり前よ」


4人で食べる夕飯はこれで最後。
最後の夕飯はビーフシチューになった。
何かとみんなが好きそうなものなのと、
最近食べてないからだそうだ。

「うまっ!コンビニの金色のやつよりうまいで」
「本当⁉ありがとう。お世辞じゃないことを祈るよ」
「本当においしいよ。Sちゃん、今後シェフにでもなってみたらいいんじゃない」

「そこまでですか」
「ほ、本当だよ。これまで食べた中で2番目においしい」
「1番目は?」

Mは、少し照れ臭そうに言った。
「お、お母さんの…」
「やっぱりか!」

一気に場が明るくなった。
その日の夜は、一段と家に熱気がこもったやろうな。



夕飯をたらふく食った後、うちらは荷物をまとめて準備をした。

「そっかぁ。いなくなっちゃうんだね」
「またすぐ会うやろ。学校頑張れよ」

「2日間ありがとね。娘も勇気もらえたって」
「ちょ、それは言わない約束…」
「いいじゃんいいじゃん。言っちゃった方が気が楽よ」
「それは、そう、だけど」


仲睦まじい親子。
この家族が幸せになりますように。


「それでは2日間ありがとうございました」
「どうも、お世話になりました」
「またいつでも頼ってね」
「ば、ばいばい…」

「おう、またな!」
「さようなら」




「楽しかったね」
「そーやな。久々かもしれん。あんな楽しい2日間を過ごしたのは」
「あはは。そうかもね」


そろそろ限界かな。
いつこの生活が途切れてもおかしくないんや。
けじめはつけ
んとな。

「さて、こっからどこ行こか?」
「終電はまだだから、寝れそうなとこ探して寝る?」
「そーやな。それが一番やな」


うちらの家出生活はもう少し続きそうや。
じゃあ、みんなおやすみ。

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今度プライベートで行ってみるわ。

史織、千夏、月

キャンプ場に泊まってみたら?
アウトドアの本とかテント買って、キャンプ場へGO。

堕落型憂鬱性少女症候群患者 A
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応援ありがと。

堕落型憂鬱性少女症候群患者 A
(小瓶主)

まぁ大丈夫やろ、って思いながら家出してるけど。
確かにな。

はいおやすみ。

堕落型憂鬱性少女症候群患者 A
(小瓶主)

ごめんなぁごろーさん。
もう違うお宅にお邪魔しとるから。

そのお宅で検討してみるわ。

名前のない小瓶

変な言い方かもだけど、応援してます

名前のない小瓶

家出、楽しそうですね
MさんやMさん親、めっちゃいい人…
他の人たちの家転々としてみたりすればなんとかなるとは思いますが…全部がMさん家のように優しすぎるとは限らないので難しいですよね…
自分も家出してみたいです。
去年は、家出絶対してやるって感じで生きてたけど
なんか今は…あんまり。
怖いんですよね…w

では、くれぐれも、悪いことにならないように。
健康と安全を祈ります。
おやすみなさい。

ごろー

たぶん、4人でキャンプしたらいいと私は思います。

エムさんのお母さんが予定が取れないなら、同意書を書いてもらえれば、キャンプ場が借りられると思います。。

アウトドア生活の知識をつけてみたら、いいと思います。。

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