僕はいつも以上にボロボロでした。
学校も家も全部が恐ろしくて浜辺に走ってにげてきました。
しばらく歩いていると、ある生き物に出会いました。
大きい大きい狼でした。
僕の唯一の救いは、家で飼っている2匹の犬でした。
狼さんはその子たちに似ていて、僕は少し様子を伺いました。
狼さんは人間の不安や悩み、苦しみが綴られた小瓶を丁寧に1つ1つ拾って、
人間たちの辛い思いを食べてあげていました。
狼さんの行動がとても優しくあたたかくて、僕はすごく久しぶりに泣いてしまいました。
こんなに優しくあたたかい生き物がこの世にいるんだとも思いました。
その後、僕は思い切って狼さんに話しかけてみました。
狼さんはふゆといいました。
僕、なんで逃げてきたかというと、
期初めテストの順位が3位で母に見せたら、
「なんで1位じゃないんだ」と言われて殴られたからです。
だけど、ふゆさんはそんな僕の心を温めて、溶かしてくれた。
僕は浜辺に来て、ふゆさんに出会えて本当に幸せものです。
僕はふゆさんに助けてもらった。だから、今度ふゆさんに何かあったら僕が助けます。
ふゆさん、この小瓶を拾っていても拾ってなくてもいい。
だけど、本当にありがとう。
これだけは本当に伝えたかった。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
通りすがりの狼
響冥さん、狼です。
小瓶を見つけるのが遅くなってしまいました。
でも、見つけられてよかった。
ありがとう。
狼が辛い思いを食べられているか、わかりませんが、それでも狼はこの浜辺を歩き続けます。
響冥さんの心が、広く大きく飛び立てるまで。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください