努める力のない私に生きる力なんてないね。何も意味がない気がしてくる。意味を探している。意味、いみ、mean。意味に固執している。執着している。

ななしさん

1通目です。
えへへ。同じ野郎だってバレちゃったか。
そうやって知らない人間(本当に知らない人間だ！コイツは本当に以前のその人なのだろうか？)からの長〜い怪文書を受け止めて、その上感謝の言葉もマメに送れる(長文三度の飯より好き)、立派な貴方からの感謝を貰えるこちらの方が光栄だよ。
お陰で一日ホクホク過ごせた。ありがとうね。
哲学の使い方、調べてみたけど興味深いね。
学生時代の現代文の問題に出てきそうな類の本を自分で見つけ出して読んでるなんてやっぱりすごいや......
良い事書いてあったら是非ここにでも投げてみてよ！感銘を受けた言葉はじゃんじゃん真似っこして使っていくと面白くて(人生に)強くなるのが持論なんだな。貴方の文章いっぱい読めたらコチラとしても嬉しいからね(私欲) 。
大丈夫大丈夫、2週間はテキトーな数字だ！
自分が過去を思い出せる日数から決めたんだ。それが貴方にとって長いか短いか、自分には分からないけど短くしたって良いんだよ！若い時は色んなものを初見で感じるから時間が長く感じるものだ。現に今の自分は1ヶ月があっという間に感じちゃってるからね。
途中で止めようが終了しようが頓挫しようが全く問題ない。始めなくたって問題ない。
自分で自分を信じる為のゲン担ぎ、おまじないみたいなもんだ。方法を知っておくだけでもお守りになってくれるかも！？
しかしマジで効くよ。(ここだけの話、認知行動療法から少々パクった。バーンズ先生許して)
また調子に乗ってお返事のお返事のお返事、しかも長文を書いてしまった。
とにかく、応援してるよ。

1通目の方へ
もしかして以前お返事していただいた人でしょうか？違っていたら申し訳ありませんが、でもどちらにせよとても励まされる思いです。　
なんというか……（筆舌に尽くしがたい思い）。
お返事のお返事が長文になることお許しください。
自分なりの哲学をしていると、そんなことを言っていただけるとは思ってなくてびっくりしました。哲学には興味があって、今ちょうど鷲田清一さんの哲学の使い方という新書を読み始めたくらいなのですが、何か惹かれるものでもあったのかもしれません。

それと、なんだかそんなにお褒めの言葉をいただいていいのかなあ、と思ってしまいますが（いろんな人から怠け者と称される）、とても嬉しいのでありがたく頂戴いたします！
話のどれもとても興味深くて、なんというか、なんというか……、……言語化は諦めます。　

なんとかする方法も、なるほどなあと思いましたし、やってみたいと思いました。実際の自分はかなり先延ばし癖があるので今から先が思いやられますが……。　
なんだかあなたのお返事で救われる思いです、どうしてかわかりませんが。たとえ二週間全力計画が頓挫してしまったとしても、今この瞬間の私は確実に救われました。
お返事本当にありがとうございます。

ななしさん

うーん、その悩ましさは共感できるね。
馬鹿馬鹿しくなんかないよ。
もしそれを、誰だって一度は罹るおたふくカゼみたいなものなんだと普遍化してしまったとしても、貴方がこうまで悩んでいる事、態度、それ自体に意味がある。ちょっと堂々巡りに入ってるみたいだけどね。
何とかする方法は後述するよ。

ところで、多くの人間が色んな事を深く深く考えに考えて、ご飯とか掃除とかほっぽり出して、真実を追求してきた学問があるんだよね。哲学って言うんだけど。

多分、貴方は学生だよね。
schoolの語源、実はギリシャ語のスコレー（σχολή）:ひま、余暇なんだ。哲学って言葉はピタゴラスが初めて作ったとも言われてるぐらい、古代ギリシャは哲学者の宝庫だ。
ギリシャ時代、面倒な仕事を他人にやらせて、貴族階層はヒマになった。
ヒマになった人間はようやく頭を見えないものについて思索する事に使うようになる。
つまり勉学に打ち込むようになったって訳だが。
ところで、studyの語源はラテン語のstudeo:打ち込む、専念するだ。つまり、そもそも勉強ってやりたい人が勝手に熱心にやってるものだったんだ。
今は社会も高度に発達したし、人間に人権があって自己実現の権利もあって、国がそれを保証して、そのためにはーー まあ、貴方にいちいちコレを説く必要もないだろう。
ちなみに、日本語の「勉強」は、「勉める事を強いる」。江戸時代には商人が頑張って、商品の値段をまける意味で使われていて... 気の進まない事を無理にやる、って意味だったそうだよ。何か、イヤだね。

…という訳で、自分には貴方がひたすら自分なりの哲学を熱心にやっているように見えるな。文章も相変わらず上手いし。そこら辺の学生捕まえて、この小瓶と同じ位の文を書けるかどうかというと、ちょっと怪しいな。自ら進んで書くとなると本当に限られてくる。貴方は相当努力してるよ。学校が要求する事項は満たしてる。国語ができれば他の大体の座学は出来るようになるのは当然だ。寧ろ必須なんだけどねぇ...
自分ではっきりと望みを定めれば、好きな大学に進学する事も、別に大学でなくたって、貴方の知能が必要になる場所なら、何処にでもいけるさ。

努力が、やりたくない事を勉めてやる、苦しんでやる、という意味に置き換わったのはいつ頃だろうね。流石にコレは知らないんだ。
でも、自分が”努力“できてるとちゃんと認めてあげて、自分は努力できる人間だ！って信じられる方法は知ってるよ。

個人的な経験から言わせてもらうと...
努力できてない、って感じる時は大抵、
「努力できていない」のではなく、
「やり残している/やりたいけどやれていない/将来にやるべき具体的な何かがある」
と言った方が正しい。

耳が痛いかもしれないけど、人間誰だってーー自分だってそうだ！何か具体的な事物(宿題、仕事、家事)を“やり残している”時、しかもそれが社会的に当たり前とされていればいるほど、
「自分にはそれをやり遂げる能力が無い」
という偽の問題にすり替えてしまう癖があるんだ。
もし犬に、「空を飛べ！！」って命令する人間が居たとしたら、犬が空を飛べなくて責められるのは犬じゃ無い。変な命令した人間の方... という訳だ。

自分達... 自分と貴方には、やり残した事をやれる能力が絶対にある。
そもそも、自分がそれを達成できる能力が無いのなら、それは初めから自分に与えられていないはずだからね。貴方に”本当に“能力が無いのなら、最初から然るべき場所に居るはずだ。現代社会には多様な社会保障がある。特に子供は強い庇護対象だ。
自分で思いついた事だって、自分の能力を無意識に換算して、計画を立てたって事だからね？出来る筈だからそれはやるべき事として脳にインプットされたんだ。
胃が痛くなってきたのでここら辺で説明は止めとく。
とどのつまり......貴方なら出来る筈だ。
”今はまだ“取り掛かっていないか、中途にあるかだけだ。貴方自身の能力について責め苛む必要性はどこにも無い。
もうちょっと労ってあげても良いくらいだ。

でも、堂々巡りのツボに嵌っちゃうと中々抜け出せないよね。
人間が自分を評価する時... 意外と知らない人が多いのだけど、“直近の記憶”に多大に影響される。
例えば、人生ずっと頑張ってきたサラリーマンが居て、退職して、いざセカンドライフだ！って時に、特にやることが無くダラダラするのが数週間か数ヶ月続いてしまった。
そうするとその人は「俺は何も努力できない怠け者だ」って思い込んでしまうって感じにね。第三者から見れば、いやいやいやいや、何十年も努力してきたでは無いですかあなた！数ヶ月の休みぐらい許されますよ！にもなるよなぁ。

という訳で... ちょっとこれから2週間毎日、がむしゃらにやり残しをやってみない？
宿題、勉強、部活、貴方が予定していた趣味活動、読み残しの本、お家のお手伝い... 何でも良い、貴方が心残りにしているものをとにかくやるんだ。
2週間も続ければ、過去の期間の記憶は上書きされて、無茶苦茶“努力”している自分の記憶ばかりになる筈だ。偉い！！！！！それが正しい貴方への評価だ。自信がつけば、やりたい事の計画ーーやる気も出てきてハッピーだ。
ちょっと騙されたと思って実行してみてよ。
何度でも言う、貴方なら出来るさ。