ただ生活しているだけなのに、急に死にたくなる。
毎日毎日その繰り返し。
何だか過去につらいことがあったような気がするけれど、上手く思い出せない。
記憶のぜんぶに霧がかかっていて、曖昧なまま。でも思い出そうとすると苦しくなる。
このままきっと自分は何も残さずに、何の意味も価値もなく死んでいくんだと思う。
別に生きていたいわけじゃないけれど、それなら何で今まで生きてこなきゃいけなかったのか、すごく虚しくなる。
色々と嫌なことはあったけれど、生まれてこなければこんな気持ちにもならずに済んだのに。
最近は死ぬ気力も無くなってきた。
案外体は丈夫でどうせ試したところで死なないんだから、生きて生まれた罪を償わなきゃいけない。
未だに、未遂して意識が朦朧としていた自分のことを、母親は話題にあげてくる。
低体温症なんだと勘違いしてて、ずっとそう言ってくる。寒くしちゃだめだとか。
もういい加減疲れた。そんな話しはもう聞きたくない。あのまま死ねばよかった。
どうして、どうしてこんな自分なんか生んだんだろう。
でもきっと知らない母は悪くないんだろう。
また知らない振りして、笑顔で取り繕うだけ。