教育の行われる場で、真面目な人間は損をする。
そんなような意味を含む言葉はいくつもあります。
何故でしょうか?
それは手がかからないからです。
学校でも、職場でも、人間関係の存在する場所では全てそうなんです。
先生も、上司も、両親も、みんなが持っている人間関係は、貴方とだけのものではないのです。
先生なら他の児童生徒が、上司なら他の後輩が、両親なら、姉妹兄弟、もしかしたら他の子供と比べることもあるかもしれません。そうやって、目に見える関係、目に見えない関係があるのです。
教育者は、適度に手のかかる子供が好きな傾向があります。問題児ではありません。手のかかる子供です。
教えがいがあるのです。手のかかる子ほど。子供の成長がそのまま自分の成長のように感じられる。自分の言葉に反応を返してくれる。
それが手のかかる子供の付き合い方なのです。
では、真面目な人はどうすればいいのか。
この世には「馬鹿と鋏は使いよう」「物は言いよう」という言葉があります。
大人を、上司を頼るのです。「未熟だから」ではなく、「もっと良くしたいから」頼るのです。そうすれば、優秀な印象も与えられる。教師の「教えがい」を刺激することができる。
任されたから、1人で上手く成し遂げるのではない。「もっと良くしたい」と、大人を頼る。真面目な人には真面目な人のコミュニケーションがあるのです。
貴方の良さを、貴方が生かすのです。