何かの拍子にふと思い出す人。
小学校中学年のとき。席替えのとき、割りと残酷な班ぎめが流行っていた。5~6人の班長が選ばれ(クラスの人気者?、運動できる子とか。)皆の前に、班長たちが立ち、1人ずつ同じ班になりたい子を選ぶというもの。私は友達も少なく、目立たず、運動が苦手。いつも最後の方に残って、辛い時間だった。
でも、ある時、その人(子)が班長に選ばれたとき、割りと早めに選んでくれた。そして、席がとなり同士になった。ちょっとしたことだけど、色々親切にしてくれて。国語の時間で小さな物語を書く課題で、私の書いたものを誰も誉めてくれなかったけど、その人だけは誉めてくれた…。すごく嬉しいのに、恥ずかしくて、いつも素っ気なくしてしまっていた。ある日、急にその人が転校する事になり、学期の途中で突然いなくなってしまった。
あらから◯十年たつけど、行方がわからず。
もしも会えるなら、ありがとうを伝えたい。いつも優しくしてくれて、ありのままの私を受け入れてくれて本当にありがとう。