お洒落な洋服屋に入った。
可愛いワンピース、新作のブーツ、季節似合ったジャケット。
ああ着てみたいな、
ふと鏡が目に入る。
ああ、可愛くない。
頑張って痩せたのにまだまだ太い。
可愛くない。
周りのみんなは背が高くて服も大人っぽい。
いいな、かわいいな。
私は心底可愛くない。
死ぬ気で勉強しても平均程度。
辛かった思い出だけが今の私を作っている。
どこに行っても蘇るトラウマと恐怖。
未だに消えない傷もあざも全部気持ちが悪い。
しんどい。
このまま永遠の眠りにつきたいと願い、気づけばもうカーテンから日が差している。
このまま流れていく時の中、
私の心だけが止まったまま。
消えたい。
なんてね、ここだけの話よ。