割と急いでいったつもりだったが秋人さんはもうそこにいた
「遅れてごめんなさい。。。」
「大丈夫。俺ももいま来たところ」
「。。。」
嘘だ嘘だウソダドンドコドーン
だって額には大量の汗が滲んでいるから
「まぁとりあえず行こうか」
「はい」
秋人さんの家へ
秋人さんの家に向かうときは必ず手を繋いでいる
そーするほうが僕も落ち着くからだ
あとは。。。
迷子にならないから
一回恥ずかしい話だが僕が迷子になりかけたことがあった
その時からずっと手を繋いでいる
周りからはすごい目で見られることがあるけど。。。
まぁ仕方ないことだと思って気にしないことにしている
ちなみに僕は秋人さんの前でしか声を発することができない
まぁそーいう病気らしい
僕は不便に感じてないからいいけど
だって親と話しても疲れるだけじゃん
昨日のあいつらと話しても疲れるだけじゃん
。。。昨日のあいつら。。。?
「ッッ!!!」
僕は思い出してしまい歩みを止めた
「大丈夫!?!?」
僕は昨日のことを思い出してしまい過呼吸になってしまった
「。。。俺の言葉のとおりにしてね?すーはー」
「すっすーはっはー」
「すーはー」
「すーはー」
秋人さんは僕の頭をポンポンとしてくれた
「昨日辛いことがあったもんね。。。あとで聞かせてくれる?」
「うん」
秋人さんにならなんでも話せる
自分の言葉で
それが僕にとって唯一の救いだった