昨年の夏、大好きだった彼と別れてしまいました。
付き合っていたのは2ヶ月でした。
たった2ヶ月と思われるかもしれませんが、私にとっては最高に大切な2ヶ月でした。
私は持病があり、献血に参加することができません。
彼と付き合っていた頃、学校行事で学校に献血カーが来て、希望する学生が献血できるイベントがありました。
私は、投薬している薬の関係で参加できないことはわかっていましたが、そんな自分の体を認めることができなくて、その会場に彼と行きました。
でも、案の定献血に参加できるはずもなく、私は車の外で待っていました。
わかっていたことでも、いざ現実を突き付けられると堪らなく悔しくて悲しくて。
健常者の彼との決定的な違いを、嫌でも見なくてはいけなくて。
本当につらかったです。
その日の学校からの帰り道、私は彼に駄々をこねました。
みんなと違うのは嫌だ、みんなと一緒がいい。って。
そんな私に彼は、
違っていいんだよ。全く同じ人間なんてどこにもいないんだから。一緒じゃなくて大丈夫だよ。
と優しく言ってくれました。
本当に嬉しかったです。
この病気になって10年になりますが、今まで言われたどんな言葉より、胸に響きました。
彼のこの言葉で私はやっと病気を受け入れられた気がします。
彼にはどんなに感謝しても足りません。
もし、もう一度彼とやり直せるなら、私はもう何も望みません。
今までずっと祈り続けてきた、健康な体もいりません。
私を救ってくれた彼のために、なにができるかそれをきちんと考えたいと思います。