いじめ、過干渉、パワハラ、モラハラ…
一通り経験した。
もうほとんど覚えてない。
最早ここまでの事の成り行きを人に詳しく説明することもできない。
しかし頭では忘れていても心は覚えているらしい。
前を向くにしても原因が解らない。
転ぶにしても起き上がり方が解らない。
死ぬにしても多分遺書が書けない。
そもそもこの感情が他人に理解されなければいけない風潮なのが気に入らない。
こちとらお前がどう思おうが知ったことではない。
てめぇ等が並の幸せ送ってられるのは身内でもない誰かが血反吐出してできた道を歩いてるからだって事を自覚しろ。
ここ数年『今日は楽しかった』と思った記憶がない。
何処か出掛けるにしろ、誰かと遊ぶにしろ、笑うことは笑うんだが何故か全体を俯瞰で見ていて、解散、帰宅した頃には信じられない程無表情になる。
あぁ背景疲れたとか無意識に思ってるんだろうか。
だから私は３人以上の会合には極力顔を出さない。
そもそも大人数で遊んだところでぞんざいに扱われるだけだ。
前世の君はこういう会合で嫌な思いをした記憶しかない。
そもそも親睦会、同期会、クラス会とは所詮名前だけ。
他人の告白イベントの賑やかしにされるのが関の山だ。
直接誘いが来たからといって安易に出向くんじゃない。
目当てを呼ぶ『みんなで』という口実に利用されているだけだ。
金と時間を浪費して惨めな思いをするだけだ。
鍋を囲めば食材が余り、歌を歌えばトイレに立つ。
とうとう私含む殆どの男が行かなくなり、最後まで行った奴等の報告によると最終的に目当てまで来なくなり集合するなり即解散。キャンセル料は男だけで折半したらしい。
毎日顔を合わせる人間に対してこの対応をするのが当たり前のようだ。
結局視界に入らない奴の事などどうでもいいのだ。
幻想は現実ではないから幻想という。
過去にも未来にも『たられば』の入り込む余地など存在しない。
別に行こうが行くまいが君の評価は変わらない。
鏡を見て問うてみろ。
君は他人の時間を奪ってまで手に入れるに値する器か？
夢を見るのも大概にしておけ。
何もない。何もないから。何もなかったから。
私のテーブルの１つ先はもうパラレルワールドだったよ。
だから目の前にあるたこわさに集中するしかなかった。
まぁ来世が人間だったとして、私が言えることは
自分の身分を見誤るな、何をしようが何も覆らない。
