だいすきでした 先輩のことが
世界でいちばん好きでした
先輩はみんなにやさしいから
私を傷付けたくなかったから
きっと言ってくれなかったんだね
『彼女がいる』…って。
でも、言って欲しかった
告白したときに
言って欲しかったよ
それくらい傷付かなきゃ
諦められられなかった
そんな簡単に諦められる
想いじゃなかったんだよ
先輩、わかってないよ
彼女がいたのに
それを知らなくて私…
勝手にいろんな期待したり
先輩にメールしたり
しちゃったじゃん
そんな自分が、バカみたいで
惨めでしょうがないよ
バッサリ切り捨ててくれれば
よかったのに
それは優しさって言わないよ…
知ってる?
告白したらその人のこともっと
好きになっちゃうんだよ?
私、まだ 好きだったんだよ?
フラれても
諦められ切れなかったんだよ…?
今まで私にくれた優しさは
ぜんぶ、みんなへの優しさと
同じだったんだね
私だけ特別じゃなかったんだね
二人でご飯行ったり勉強したり
私…いい風に解釈してたよ
ぜんぜん気付かなかったよ…
私は先輩の大切な妹みたいな
もんだったんだもんね
切ないよ、苦しいよ
でもみんなは私が先輩に
彼女が居るってこと
知らないって思ってるから
先輩もそのこと私が
知らないって思ってるから
知らないままでいるよ
今の先輩との関係を
壊したくない
先輩とはこれからも
友達でいたいから
だから……
私は前に進もうと思う
くやしいけど今はまだ
先輩以上にいい人なんて
ぜんぜん考えられないし
時間が掛かると思うけど
これからもっといい恋をして
先輩以上にだいすきな人見付けて
私のことを愛してくれる人と
絶対に、絶対に幸せになるんだ
振ったことを後悔させるくらい
イイ女になってやるんだから
覚悟しててよね、先輩