『 ライナー 』
「暑いなぁ...」
汗を拭いながら、僕は自転車のサドルを力いっぱい踏んだ。
20xx年 8月 7日。
家の中からでも分かるように今は真夏だ。
外に一歩踏み出した瞬間、じりじりとした蒸し暑い空気に包まれて、思わずため息をつきそうになる。
僕は、猫宮凛。
人間でいえば中学2年生だ。
そう、僕は人間じゃない。
犬で合種、つまりミックス犬が生み出されるように
僕もその一種だ。
この世界では人間と獣人の二種類がいる。
人間が6割 獣人が4割を占めていて、今や獣人なんて珍しがられることも無くなっている。
僕は全世の記憶がなぜかあり、思い出せる限りだと交通事故で死に、猫と融合してしまったらしい。
僕が小さい頃は、獣人なんてめったにいなくて耳を触られたり、酷いときには、水たまりに落とされたり蹴られたりしたこともあった。
父さんと母さんはどちらも獣人じゃないから、僕のせいで他の人たちにきっと除け者にされていただろうと申し訳なくなる。
今では獣人の友達もでき、充実した暮らしを送っている。
ガチャン。
自転車を降りた後、鍵をかけ校門を潜る。
ここが僕の学校だ。
獣人専用の学校で、たくさんの設備が整っている。
大きなあくびをし、昇降口へ向けて歩き出した。
今日はここまで!
次回、学校の授業内容が明らかに...!?!
またね~!!
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