僕は神様にはなれなかった
僕は救世主様にはなれなかった
だれかを救う花にも、空を見上げたときに見える光にも、だれかをあたためるお布団にもなれなかった
僕は、ガラクタのままだった
あなたが悲しいときに、そばにいれる人でありたかった
あなたの傷をわかって、癒してあげれる人でありたかった
あなたの辛さに気づけて、声をかけてあげれる人でありたかった
辛いときに背中をさすって、
話を聞いてもらいたいときに聞いて、
毎日愛してるよって心の底から言えて、
さみしいときには抱きしめて、
さむいときには湯たんぽ入りのお布団をかけて、
眠れないときにぽんぽんってして、
そんな人でありたかった
いつか、僕も救われると思って
良いことは、巡り巡っていつか僕のもとにやってくるから
だから周りの人を救って、幸せにしたかった
でも、それが偽善だって気付いちゃったの
気づかなければ幸せだったのかな
もしあなたが望んだなら、なんだってできた
あなたが僕に願ってくれるなら
あなたがこれからの人生をぜんぶ捨てて、最期を僕と過ごしてくれるなら、それだけで僕は幸せなの
なのになんで、
僕は不明瞭で無意味な未来のために世界を壊してる
僕はあなたとずっと一緒にいたかった
ごめんね
あなたのために生きられなくて
僕はいつまでも、だれかのために生きられる人を目指してる
あなたを抱きしめて、世界で一番愛せる人になりたいんだ