時折、訳もわからず涙を流して、
この世に生を受けてしまったことが寂しいのか、世の真実を知ることの苦しみのためか、
それとも、、目の前の事柄に対して言葉に表せない深い感動を覚える故か。
僕には分からない。
ハラハラと泣く僕のことが分からない。
僕は何がしたいのだろう。
僕は何を感じているのだろう。
嗚呼かなしかなし、と泣く僕のことが分からない。
僕のことは分からないことばかり。
一つ分かるとすれば、世の諸々を愛して(あいして)しまったがために、悲しくて哀しくて愛しくて(かなしくて)、ただ「かなしみ」に暮れて泣いていることだけ。