ずっと、
自分を責める声が聞こえる
「朔」
会話はできない
きっと朔の中の理性
努力をしろと責め立ててくる
「朔」
布団に転がる
声が聞こえる
「朔」
スマホを弄る
声が聞こえる
「朔」
その声は酷く冷たい声で
ずっと名前を呼んでいる
「朔」
ふとしたとき、
名前以外の言葉が聞こえる
「勉強」
端的に、極端に、
冷たい響く声で告げられる
「早く」
頭痛を伴い責め立てる声
目眩がする
「朔」
名前を何度も連呼される
「朔」
自堕落な自分を責め続ける理性
冷たい声で
「朔」
自分が遅れてるのは理解してる
それでも、心と体と頭がズレてる
いつまで経っても直らない
名前を呼ぶ声だけが聞こえる