死にたいから、死なないでって言うのが苦手だと思ってた。
でも自殺を止めるとか止めないとかそういう話じゃなくて、ただ、死んでこの世から君がいなくなっちゃうのが悲しいから苦しいから「死なないで」って。思いをぶつけてるだけなんだとしたら別にいいのか。
「死にたい」「死にます」って気持ちに、
「嫌だ」「死なないで」ってそう思いました。ってただそれだけ。
死を望むほど苦しいなか生きてる人を止める勇気なんてないよ。ただ、「逝かないで」って自分の気持ちを言う勇気だけはほしいかもしれない。
痛いから、苦しいから、助けたいから、救いたいから。ひどくわがままだから。感情がいっぱい溢れてぐるぐるするんだ。
「どうしたらいい？」って。
きっと死にたいわたしも、死んでほしくない自分も
苦しくてつらくって
どうしよう…… どうしたらいいの…… って
迷って行ったり来たり、逝こうとしたり生きようとしたり。手を伸ばして引き止めたり、手を離して退いたり。悩んで考えて最善策を探してる。
これはどう？ 違う？
じゃあこれなら？
ああ、それもなんか違うのか……
答えを書いては消してを繰り返して紙はもうぐちゃぐちゃなのかもしれない。
「はい。新しい紙」
まだ見つからないけど、また一緒に考えよう？
この紙に、君と私たちの言葉がいっぱい書き連ねられるのを楽しみにしたいんだ。
それはけして、楽しいばかりの言葉じゃないかもしれないけれどね。
好きなんだ。溢れ出る、君の心の「声」が。
聴かせて。まだ、逝かないで。
「死にたい」って問題に、「死なないで」って書いてある答案用紙が、君と僕の大切な思い出の１ページ。……なんてね。
