いっそ、狂えたら楽なのになって、よく思う。
だってさ、生きてるとどうしてもしんどいことってあって、それが解決できなくて、死にたくて、でも死ぬ勇気も覚悟もなくて。
じゃあ、いっそ、狂ってしまえば、楽になれるのかな。
誰かと一緒にいたいって、一人じゃ寂しいって。
たった一人に、たった一人でいいから、誰かに心底心配されて、誰よりもすぐに優先してくれるような、そんな無償の愛が欲しいって、我儘だよね。
わかってる、わかってるんだよ。
頭ではわかってるつもりなの。
でもさ、しんどいの。寂しいよ。
人は一人じゃ生きれない。でも、四六時中一緒に居てくれる人なんて、居るわけないよね。
ずっと傍にいたいって、我儘かな。
おかしいかな。おかしいよね。おかしいけれど、でも、そんなに変なことかな。
誰かに愛されたかった。誰かとずっと傍に居たかった。けど、信じられなくて。
まるで子犬みたいな人だった。
無邪気に遊ぼって言って。
真面目に馬鹿みたいなことして。
ジャンクフードが好きで、ツンデレで。
いつも私の方に来てくれる、人懐っこい犬みたいなそんな人だった。
誰かに愛されたかった。
たぶん、その人の傍に居たかった。
でも、信じられなかった。
確証が欲しかった。
何度も試すようなことをした。酷いことをした。
けど、嫌われなかった。
でも辛くさせた。
それでも信じられなかった。もっと、心配して欲しかった。もっと大事にされたかった。
次第に避けられるようになった。
私は諦められなかった。執着した。
捨てられることはなかった。
けど、疲れされた。病ませて、泣かせて、困らせて、私も相手ももうどうしようもなかった。
共依存だった。
それから、何とか立ち直った。
言葉にできないくらい、しんどくて、気まずかったけれど、立ち直った。
少なくとも相手は。
いまも気兼ねなく会えるし、話せる。
でも、何も言えなくなった。
普通に楽しむことはできる。でも、たとえば、悩みがあったとして、しんどくなったとして、私はそれを言えなくなった。
捨てられはしなかった。でも、病ませてしまった。
もう、あんなことにはしなくなかった。
でも、やっぱり生きてるとしんどいことってよくあって、でも、そんなとき、話せる人はいない。
また、病ませるかもって、今度こそ捨てられるかもって、怖くて、自分のことしか考えてなくて。
いっそ、狂えたら、何も考えず、怖がらず、相手にもたれかかれたら、楽なのかな。
人のことなんて、気になれないくらいに、心が落ち込んで、何も考えられなくなれば、いっそ、死ねたら楽なのに。
結局、我儘なだけで、どうしようもなくて、ただ、しんどさが、寂しさが、募ってくだけ。どうすればいいの、どうしたら、楽になれる?
わかんない、わかんないよ。