深く愛したくないんだ。
もちろん、愛されたいし、愛したい。
でも、深くは、愛したくない。
愛してしまったら、失ったときに、愛した分だけ、傷付く。
深く愛したら、深く傷付く。
痛いんだ。
ものすごく痛いんだ。
しかも、治すまで時間がものすごくかかる。
失った瞬間に心の穴を埋めていた何かが、
「パカッ」って、はずれる。
すると心が、ぐしゃぐしゃと崩れていく。
跡形もなく崩れていく。
痛いんだ。
だから、深く愛したくないんだ。
こうやって、傷付くのを避けて生きている僕は、
とてつもなく、クズなんだろうな。
いつかは、終わってしまうんだ。
この命も。
あぁ……もう少し愛したかったな。
もう少し愛されたかったな。
もう今こうやって、泣きながら書いていても、
意味がないのに。
親友が怖い。
離れて歩いていても、当たってくる。
手に付いた水をかけてくる。
睨んでくる。
やめて、やめて、お願いだから、やめて。
怖い。
大好きだよ、僕の親友だった人だから。
でも、怖いんだ。
何で?
いじめられてないんだ。
ただの、嫌がらせにも過ぎないんだ。
でも、怖いんだ。
君を見ると、顔を隠してしまう。
君が僕を置いていくようになったのは、僕が悪いからだよね。
ゴメンね。
泣きすぎて、目が赤くなる。
誰もいない部屋で。
息をしている。
彩芭を泣かしている、僕なんて、消えてしまえば良いのに。
しらす、僕はクズだ。