眠れない夜が怖いです。
寝つけないでいると、いつもは思い出さないようにしている色々なことを思い出します。
そうして思い返せば、恥と後悔しかない半生でした。
私の父は今でいうおそらくモラハラ気質でした。何度も母がひどい屈辱に唇を噛みながら、黙って家事を進める様子を見ていました。
その時は母を守りたいと思い、中学に入った頃から私は父に反抗するようになりました。大好きは母が傷つけられているようで許せなかったんだと思います。
今なら母が何も言わず黙っていた理由がわかります。何もかも無駄だからです。
その結果、私と父の関係は母が外出を不安に思うほど、険悪なものになってしまいました。必死に家族のため働いても、反抗的に暴言ばかり吐く子供はさぞ可愛くないことだったろうと思います。弟もそんな私と父を見て家庭環境に涙していたらしいです。
私さえ何もしていなければ、私たち家族はあんなことにならなかったのにと本当に強く思います。今、家に全く帰らない私抜きの家族を見ていると本当に円満に過ごせているのです。
母は大好きです。でも私をどう思っているかはわかりません。
ずっと父を敵対視していました。でも本当に家族を壊しかけたのは私でした。
弟はきっと私を許せないと思います。弟から見れば、大切な母の悩みの種となり深く傷つけたのは私でした。
何を間違えたんでしょうか。
ずっと満たされないんです。
母からたくさんの愛情を受け取って育ったはずなのに、もうわからないんです。
親だって人間なのに、私はどこまで求めるんでしょうか。
私の家族の中に私はいません。