薄っぺらな私。
いつも内側の辛さをどうにかすることにばかり時間を費やしてきて、
何一つ成し遂げたことがない。
今の私は何も他人に語ることがない。
「私はこういう者です」と名乗るときの、「こういう者」がない。
気が付いた時には手遅れ。
自分が何者かわからない。
何を大切にし、何を信じ、何を夢に見て何を目指しているのか、もはやもう何もわからない。
たくさんの挫折と諦めと傷があって、
意味のないものを大切にしていたことに気づいて失望し、
信じるに値しないものを信じて傷だらけになり、
叶わない夢を見て、叶えられない自分の能力の低さに絶望している。
何一つ語ることがない。
過去も現在も未来も。
空気のような私。
それでもいい気がするの。
他人と関わらなければ、自分の存在の薄さなど感じなくて済むから。