高校で同じ部活だった友達とふと話したくなって電話をかけました。
受験が終わってからほとんど話す機会がなかったから、久しぶりに。
高校生のときは、くだらない話でいつまでもふたりで話せたのに、電話をかけてみれば全然会話が続きませんでした。
なんとなくテンポが噛み合わない。
中身のない話で笑えた日がうそのように、お互いに話題を探すのに必死で。
結局、最近どう?講義難しい?みたいな当たり障りのない話だけをして電話を切りました。
本当は、大学の友達のことや家のこと、いろんなことを話したかった。
遊ぶ約束もしたかった。心の底から会いたかった。
私の高校生活はあなたなしじゃ語れないくらいに、大好きで大切な友達だったから。
でも話していると他人みたいで、大切な話をする相手じゃないと思ってしまって。
たま遊ぼうねと電話を切ったけど、もう二度と合わない気もします。
いろいろな人と出会って、いろいろなことを学んで、大人になったんだなと感じました。
講義がめんどくさいと言ったら、電話越しに困ったように笑ったよね。
それでも、わたしの愚痴を聞いてくれたよね。
高校生のあなたなら、分かるよって叫んでた。つまんない愚痴なんてたぶん最後まで聞かなかった。
大人になるってこういうことなのかもしれません。
たしかにあなたは変わってしまったけど、それはきっといい変化なんだと思います。
おかしいのは変われない私で、変わって欲しくない私なんです。
さよなら、私の友達。大好きだよ。