朝おきて、学校に行っても働いても、頑張っても、怒られることはあるし、社会の一員であることが当たり前だとされている。
「生きてるだけでえらい!」
そうは思えない。
そんな簡単な言葉で救われるほど、この社会は人間に優しくない。
でも、虚構の言葉でもだれかが言ってあげて、救ってあげなきゃいけない。その言葉で救われる人が確かにいるのだ。
私は頑張っていない人間が嫌いだ。努力もせずにひがんで病むような人間が嫌いだ。
私は他人にはなれない。だからそんな人がどれほど苦しんでいるのかわからない。
私は人間が生きてるだけでえらいなんて思えない。
私は自分より物理的に苦労している人間しか愛せない。弱い人間を許せない。
そんな自分が嫌いだ。
嘘偽りなく、自分を含めた全ての人が今日を生きていることを褒められる人間になりたい。
誰かのお金で生活をしていて一日中ゲームをしている人も、理由もなくなんとなく学校を休む人も、ただ自分に甘いだけの人も
全員に「今日も生きてえらかったね。」
そう素直に言える人間になりたい。
願わくば全ての人がそうなってほしい。
叱るのも怒るのも、必要かもしれないけれど相手を傷つけることに変わりはない。
できることなら普通に話してほしい。それで充分に伝わることも多いはずだ。傷つくのは誰だって嫌だから、良いことなんてないから。
「生きてるだけでえらい!」
今の私は自分にも他人にも厳しいからそうは思えない。薄っぺらくてあまりにも無責任で歯痒くて言えない。
でもいつか全員を認められる優しい人間になりたい。
最後にこの手紙を見てくれたあなたへ、今の私に可能なやさしさを送ります。
今日のあなたのごはんが美味しいものでありますように。
これが今の私が素直に言えるせいいっぱい。