大好きな家族が、旅立った。
私の人生で1番古い記憶は、あの子をお迎えした日の帰り道。
怖がりで寂しがり屋だったからどこへ行くにも着いてきてもらっていたし、ひとりっこでも平気だったのはあの子がいてくれたからだった。はじめは喧嘩ばっかりだったけど、お互い大きくなってきてからはずっと仲良しだった。色んな場所へ行って、たくさん遊んで、隣で寝て、そんな毎日が楽しかったね。
思春期で学校へ行くのが辛い時期とか、受験期とか、家へ帰って大泣きしてるのを心配そうに見つめて近くに来てくれたの覚えてる。誰に嫌われても変わらず味方でいてくれた。それが本当に心の支えになってた。
せんせいから言われてたよりもずっとずっと長く生きててくれて、はたから見たらきっと、もう十分でしょって笑われちゃうくらいだろうけど、それでもまだまだ一緒にいたかったよ。起きたら会えるのが当たり前な人生だったから、いきなりそうじゃなくなったら悲しいよ。もう二度と撫でられないの、会えないの、嘘でしょ?目を閉じると旅立っていく瞬間がフラッシュバックして上手く眠れないの、それで疲れきって癒されたくて名前を呼んじゃって、ああそうだった、もういないんだ、ってまた実感して、夜眠れなくて、その繰り返し。心の準備はしてたけど、想像していたのと比べ物にならない。いつも慰めてくれたじゃん、どうしたらいいの?
こんなところに文構造ガン無視で書き殴った長文投稿して、もしこれを物好きな人が読んでてくれても、しんじゃったならしょうがないよ、受け入れなよ、ちょっとずつ慣れるよ、で終わりだと思うけど、分かってるけど、いま、つらくてつらくて仕方がないです。好きだったはずのものにもまったく興味がなくなって、人生で大事な時期なのに何もやる気が起きない。
こんなに泣いてるの何年ぶり?というかはじめてかな?また会える日までがんばってみるよ、なんてことまだまだ当分言えそうにないです、情けなくてごめんね。会いたいです。また頭撫でて、嬉しそうに目を細めて、手にすり寄ってきてほしい。隣で昼寝したい。お散歩したい。そんなことばっかり考えてます。
つらいのは当然。
だって 貴方はそれだけその家族のことを愛してたのだから。
過ごした年数が短かろうと長かろうと関係ない。
愛してただけ、苦しさは大きい。
ごめんね。気休めが言えません。
だって、いなくなってもこのまま生きていくしかないのは。時間しか解決してくれる術がないのは、貴方自身がもうわかっているから。
ただ言えることは、必ず、心に痛みを伴わなずに家族のことを笑顔で思い出してあげられる日がくること。
これは、前に貴方と全く同じ経験をしたものからの小瓶です。
泣いていい。後悔していい。日常生活へ戻るのが早くても遅くてもいい。そのペースは貴方本人のもので、決して他人の尺度で測れないものなのだから。
いつか、お土産話を持って愛した家族に会えるよう、お互いに人生を歩みましょう。