いつだって鮮烈だ
そう
どんなに伝えようとしても
言葉が口をついて出た瞬間
空虚な掠れ声にしかならないって事を
深夜から朝方の空気が肺を充たす
躯の隙間に
手指の隙間に入り込んでくる
感覚が鋭敏になる
この時間帯
決して届かぬ想いを
青白い風に乗せて
私達も遅かれ早かれ
少なくともあなたより先に
本来の人格は
殆ど残っちゃいない
これ以上失うなら
いっそ この手で
不運から身を護る強さを持て
思いわずらって苦しむな
疲れと孤独が恐怖を生む
自分を律し自分を慈しめ
あなたは宇宙の子供
木や星と同じく
存在する権利がある
宇宙は常に
あるべき姿でそこにある
故に神と共に平和であれ
騒がしく混乱した人生でも
安らかな魂を保て
虚偽と壊れた夢に
満ちていても
世界は美しいのだから