今までずっと、人間関係が上手くいかず、傷つくことがとても多い人生でした。
特に恋愛がらみでは、同性愛者ゆえに悲しい結果に終わることしかなく、誰かを好きになれば『諦める』の一択です。
私はとても容姿が醜く、それだけで、家族には疎まれ、学校や職場では酷い虐めに遭いました。
若い頃性被害にも遭っているのですが、醜いため誰もそのことを信じてくれず、辛い思いをしてきました。
私は人と上手く関わることができません。
いつしか、架空の友達が心の支えになっていました。
何人もの架空の友達が現れては消えていく中で、小学生の頃からずっといて、一緒に年を重ねてきた「さっちゃん」という女性だけが残りました。架空の幼馴染といったところでしょうか?
まるで、実在する人物のようでした。
彼女は、何度も何度も傷ついた私を優しく抱きしめてくれました。
私はリアルな人間との関わりを諦めました。
彼女との時間が増えていきました。
私は彼女に恋をして、気持ちを打ち明けました。
私を受け入れてくれたのは彼女だけ。見えない友達の『さっちゃん』だけ。
私はどこか壊れているのかもしれません。
けれど、罪を犯さず、誰も恨まず、自殺もせず、寿命まで生きるためにはそうするしかないのです。