野良犬と私のちょっとした思い出話を聞いてください。私が小学校低学年頃の話です

野良犬と私のちょっとした思い出話を聞いてください。私が小学校低学年頃の話です。我が家の近くには野良犬がたくさんいました。

ですから、お使いも一苦労。黒いリーダー犬を中心に団体行動をしている犬たちの怖いこと、怖いこと……。

なんというか、人間を嫌う目というか。遠くから見るのも怖い。だけど、彼らを見る度に、どこか申し訳ないような、悲しいような、変な気持ちになりました。

とりあえず、出くわしたら大変だな、とビクビクしながら兄とお使いをしていました。

そんなある日。兄といつものようにお使いをした帰りのことでした。

出・く・わ・し・た！

しかもよりによって、り、リーダーに出くわしたっ！

目の前にはジーッとこちらを見る黒い犬。こ、心なしか怒ってる？ もちろん、兄妹は足を止めましたとも。

「は、走ったらダメだからね。遊んでくれると思って追いかけてくるって、テレビでやってた」

真剣な顔で言う兄に、大きく頷いた私。普段は頼りないけど、やっぱりお兄ちゃんは頼りになるんだっ、なんて、無駄な感動を覚えました。

しかし、それも束の間。

なんと、ゆっくりと歩いていって犬の隣を過ぎ、少しした時……

兄、急に走り出す！

それを見て、犬、後ろから急に走り出す！

えーーーーーっ！？
兄ちゃん、裏切ったわねーーーっ！
?(((゜д゜;)))

楽々と逃げた兄の後ろで、それはもう、犬に追いかけられながら私は走りましたとも。

泣きながら走りましたともさ(T_T)

走り、走り、走り、走り、走り……なぜか、途中で犬に追い越されましたがね(笑)

どこかに真っ直ぐ走っていく犬の背中を見ながら、え、私を追いかけて来たんじゃなかったの？と変に切なくなったあの日……。

忘れないとも。

泣きながら家に帰ってきた私を見て笑っていた、裏切り者の兄への恨みと共に(゜-゜)

それは半分冗談として(半分本気なのか)、そんな野良犬くんたちが今ではどうしているのかというと、近所の工場で飼われています。

詳しいことは分からないのですが、保健所に捕まる前に工場のおじちゃんたちが飼うことにしたみたいです。

最初は鎖を付けられてなんだかふてくされていた犬たちも、今では尻尾を振りながら散歩をしています。

いっきに四匹も五匹も犬を飼うのなんて大変でしょうに……工場のおじちゃんたちの優しい行動、すごいと思います。

木陰で幸せそうな顔で寝ていたり、おっとりとした足取りで散歩を楽しんでいる元野良犬くんたちを見ていると、とても幸せです。

野良犬、野良猫。池で増える外国種の魚、森で増える外国種の虫。

捨てた方がいるのかと思うと、言葉に表せない思いがこみ上げます。どうして捨てるのかな？

飽きたとかやむを得ずで片づけられは、きっと、しない。我が家も犬を飼っていますが、飼い主の責任というものを考えていきたいですよね……。

ちなみに、我が家のわんちゃんも捨て犬でした。それか、野良犬の子供だったのかな？

目が開いていないのに一匹で草村をウゴウゴしていたところを、母に捕獲された我が家のわんちゃん。

うーん。特別なことは何もしてあげられないけど、君は幸せかな？

幸せだといいな、と思います(^ ^*) 少なくとも、父にベタ惚れなので、恋愛をエンジョイしてはいるかなあ(笑)

長々とした話にお付き合いしていただき、本当にありがとうございました！

2009.01.10.20時配信