こんなこと親に言うもんじゃないけど
私の母親は使えない
今日だって一日中テレビ見て床で寝落ちしてる
散らかすだけ散らかして掃除はしない家事もしない
リビングと廊下は彼女のものでいっぱいいっぱい
無駄にプライドが高くて自分ルールで家族をしきる
やらないくせに自分の仕事であるという意識があるらしく手を出すとヒステリーになる
でも家族は何も言わない
洗濯はいつもギリギリで生乾きの匂いがしてたし
晩ご飯は寝る直前に冷凍食品を出されるだけだった
小さい頃から私だけが不満ばっかりもらしては母親にぶたれてた
さすがに自分が悪いと思った時の彼女の言い訳は「私は心の病気だから」だった
悔しすぎて死にたかった消えたかった
でもいつかは幸せになれると思っていた
悪は倒されるものだと思っていた
でもそれは童話の読みすぎだった
もうすぐ二十歳になる
死にたいわりには生きるのに必死だった
幼児を相手にするつもりになって母親の異常なルールをやめさせた
母親に対して無能のレッテルを貼ることで頑張れた
大人の真似事のような行動はできるようになったけど心が子どものままだ
母親に対する劣等感が強い
向いてなくても好きと言える趣味もない
なんでもしてくれる奴隷のような夫も恋人もいない
彼女の実家のような家族は私にはない
生きる意味なんてない
彼女のような幸せは手に入れられない