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物書きの真似事を始めて、もうじき15年ほどになる。四つの頃に自分の考えた文章をそこらの紙へ書き連ねて以来、十九の歳になるまで物を書き続けてきた

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物書きの真似事を始めて、もうじき15年ほどになる。
四つの頃に自分の考えた文章をそこらの紙へ書き連ねて以来、十九の歳になるまで物を書き続けてきた。一番初めに書いたのはバッドエンドの小説だったと記憶している。

肥満で頑強な嫌われ者のお姫さまが国中の人間に命を狙われるが、撃たれても焼かれても、爆弾を飲まされてさえも生き延びる話。最後は何気なく口にした食べ物が原因で体調を崩して死に、国を挙げて死を祝われるエンドだった。
今にして思えば幼稚園児の創作としては相応しくないけれど、ギャグ調で進むストーリーはクラスメイトによく受けた。コピー用紙を何枚も重ね、ホチキスで綴じて作った本は私のクラスのみならず隣のクラスにまで回覧板のごとく回されていった。

そこで得た賞賛が、今でも私を原稿用紙へと向かわせてしまっている。まあ厳密に言えばスマホやパソコンのメモ機能なのだが。

幸いにもパソコンを幼稚園児に使わせてくれる家庭で、創作のたぐいに理解のある親のもとに生まれ育ったので、五つになるあたりで私はとある二次創作サイトへ投稿を始めた。今は消えてしまったそのサイトの次は何故か小説の投稿場所と化した某検索エンジンの検定ページで、その次は小中学生が主に投稿しているサイトで、あとはまあいくつかを経て今の投稿サイトに落ち着いている。

そうやって実に15年、私は書いてきた。

ジャンルはいくつも移った。
人気になるならと時にはあまり好きでないジャンルにさえ手を出した。
オリジナルを書くこともあったが、そちらはすぐに挫折してしまったのでもっぱら他人の褌で相撲を取っていた。
同時に、無数の小説を読み漁った。投稿サイトのものは当然として、幼少から趣味だった読書へ更にのめり込んだ。何でもかんでも興味があれば読みふけり、旧約聖書さえ読破して、少しでも良い文章を書こうと必死になっていた。

けれど、そのすべてが無意味であったのだろうと、今やそうとしか思えない。
私はことごとく間違えてきたのだと。


15年だ。長い時間であるはずだ。
それだけの時間を書いてきて、そりゃあ現実に楽しいことがあればそちらへ集中したこともあったが、けれどずっとずっと執筆は私の人生と密に存在していたのだ。
それなりに実力があると自負していた。
17で精神を患おうとも、心のどこかではまだ私は良い文章を書けているのだと信じていた。
だというのに、私の書く文章は、小説と呼ぶにさえ値しなかったのだ。

私が入り浸っているサイトに新しい作品がアップされた。好きなジャンルの作品で、供給が少なかったために私は飛びついた。
端的に言って絶望した。
三万字弱の物語は、私がそのサイトで読んだどれよりも素晴らしかった。
読者を決して飽きさせないどころか惹きつけて離さない文章、展開、キャラクターが喋っているところをありありと想像させる会話。小さな描写に至るまで、どこを書いてどこを書かないかの取捨選択のたったひとつまで、そのすべてが私の作品よりも圧倒的なまでに優れていた。

私ふぜいにそう思う権利も資格もないと分かっていたけれど、悔しくて仕方がなかった。夜中の布団の中で枕に顔を押しつけながら涙を流した。作者に嫉妬を通り越して憎悪を抱いた。
その人のほうが私より年上なのだと知っていた。どのくらい書いてきたかは分からないが、少なくとも私より有意義に時間を使ってきたのだろうと察せた。

そうして、自分が情けなくて死にたくなった。

15年という歳月を無意味に使い潰した結果、私はこうして可のない不可ばかりの文章をだらだらと書くことしか覚えられなかったのだ。
ただつまらないだけの文章を得意げに見せびらかしていただけの虫けらでしかなかった。
私がもらえる賞賛はあの人が得るそれと比べれば吹かずとも飛ぶようなものだった。
くだらない、つまらない、読むに堪えない、存在すべきでない、消したほうが良い作品ばかりを、私はこの15年間で山と積み上げただけだった。

私はいったい何をしていた?
成長できる機会ならきっとあったはずなのだ。
誰かに教えを請う機会もあった。
それらを無視して私はただひたすらに自分に酔っていた。
あの人なら掴めたはずのチャンスを見過ごして15年も書いてきてしまった。

成長できないものに意味はない。未来がなければ期待もされない。期待されないのなら書いている意味などないと、そう思ってしまった私の愚かさが、やっぱり消えたくなるくらい恥ずかしかった。あの人をブロックしようとした自分の浅ましさが嫌になった。すぐれたものから目をそらすのは馬鹿のすることだ。そんなことをする人間は下の下だ。到底許せるものではない。

創作とは自分のためだけにしなくてはならないものだ、と私は思う。
誰かに評価してもらうためや自分の名誉のために書くのは、きたならしくて唾棄すべきことだと信じている。
書きたいから書く、あらゆる創作はそうでなくてはならないのだ。
では私の考えたことは何なのだ。
期待されない、認められないから書かないとのたまったあげく己がために他者を貶めようとするのは、それはもっとも薄汚い行為に他ならないのではないだろうか。万死に値する行為でしかない。

私はやはり書くのをやめるべきなのだろうか。
15年も続けてきたことを、頭の中の文章を書き出さなくては夜も眠れないこの性質をどうにか捨てて、ただの読者にならねばならないのだろうか。
私の作品を褒めて気に入ってくれた人たちに心底申し訳なく思う。私のような浅ましい人間の書くものなんてさぞつまらないだろうに、頑張って読んでくれる人たちに合わせる顔がない。
そんな人たちが五人もいなかったとしても、たったひとりであろうとも私は誠実でなくてはならなかった。

こんなことを言えばみんな失望して私を見捨てるだろう。
それが恐ろしくて、でも吐き出さないではいられないからと小瓶として流してしまう私をどうか許してほしい。
どこまでも他人の目を気にしてしまうのなら一刻も早く首でもくくるべきなのに再挑戦できないまま三年も生き延びてしまった。
私は少しでも早く誠実で実力のある創作者になれるように、それか己の罪をそそげるように、小さいことからでも努力していかねばならないのだろう。


混乱して頭がぐちゃぐちゃな状態で書いてしまったので支離滅裂な文章になっているはずだ。
まあこんな小瓶なんか山の中に埋もれるだろうと思うし最後まで読んでくれる酔狂な人もいないだろうけれど、もしいたら読んでくれてありがとう。
あなたに何かいいことがあるように、無力ながら祈っている。
名前のない小瓶
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ワールドエンドファンタジー
お返事が届いています
この文章はちゃんと惹き付けていますよ。最後まで読みました。あなたの作品を読んでみたいです。自分の浅ましさや愚かさに気がつけたならまだ遅くないですし、ここからさらに成長できると思います。
ななしさん
無駄ではないですよ。やはり、ただ長くかいてる方とは違います。流れはスムーズだし、苦悩も伝わってきます。

ライティングといっても、ジャンルは様々。紀行文やドキュメントにも挑戦してみては?

まだ19、いろいろ挑戦してみては?
ななしさん
最後まで読みました。
ここで挫折したのは大きな経験です。
等身大の自分が分かった。
必ず後に生きるでしょう。

立ち上がれ。
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