現段階で大学卒業の資格(学位)はお持ちですか?
教育と関係ない学部卒でも大学を出ていれば教養科目が免除され、教員免許に必要な単位を取得して教育実習に行けば教員免許状を取れる可能性はありますが、そうでなければ四年生大学の教育学部または教員養成ができる学部に一年生から入学する必要があります。
最終学歴が短大や専門卒なら教育学部の三年時編入も可能かもしれません。
働きながら、ということを考えると通信制の大学が選択肢に入ってくると思いますが、私大のため学費が高額になります。
通信制の大学卒の同期教員がいますが、通信制といっても全く大学に行かないわけではなく、集中講義や試験を受けるためにその大学に行かなければならないことがあるようです。
そうすると、仕事との両立が可能かどうか、学費や交通費を自分で払えるかどうかも考慮して大学を選ぶ必要があります。
また、小瓶主さんのお住まいの地域がどこか分かりませんが、自治体によっては教員採用試験の受験に年齢制限を設けていたり(年齢制限がある場合、30~40歳くらいの自治体が多いです)、ある程度の年齢になっている学生の教育実習を受け入れてくれる学校自体がない、ということがあり得ます。自治体によっては母校でなければ教育実習ができないところもあります。
お住まい(もしくは教員として働きたい)の地域の教員採用の制度を調べてください。
県庁の教育委員会等に教員採用に関する業務を扱う部署があるはずです。
年齢制限があれば引っかからない地域に引っ越す、という人もいます。その代わり採用試験の倍率は高くなりますが。
教員採用試験に合格しなくても非正規で教員にはなれますが、他の非正規の仕事と同じで、収入や待遇が不安定です。なのに正規雇用の教員と同等の働き方を求められます。生徒や保護者からしてみれば正規雇用かどうかは関係ないからです。仕事をしつつ、教員採用試験の勉強はできない、これが嫌で辞める先生も多いです。教員採用試験に必要な勉強は学生のうちにやっておくにこしたことはないです。
私の母校で五十代で大学一年生からやった先輩がいましたが、「その年齢の人が今から教員として働ける(採用してくれる)とは思えない」と言われ、実習を受け入れてもらえる学校がなかなか見つからず、苦労していました。この方は、最終的に大学の附属校に受け入れてもらっていました。ご本人の意志が強く、学長など大学側がかなり動いてくれてやっと決まったようです。
教育実習を受け入れる学校側としてはひとつ仕事が増えることになるので、確実に教員になる意識がある人しか受け入れたくない、という現状があるのです。
まずは、小瓶主さんの生活の現状と踏まえて、本当に教員免許が取得可能か調べるところから始めてください。
教員は「教員でしか働いたことがない」人が大多数の業界ですが、近年は異業種経験者を積極的に採用している自治体もあります。
応援しています。
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