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Satan. さんの小瓶箱
Satan.
※噂の悪魔ちゃんです。

♪やさし〜いあくま〜になりたいな〜
だってきみは〜かみさまを〜しんじないから〜
Satan.さんのお返事(115通)
Satan.
性癖じゃないんですけど、私も骨フェチでして。性癖とフェチズムって結構近い場所にあったりするんで、結構分かります。

一般的にネタにされてる骨フェチの話題と(鎖骨がセクシーとか、合コンで話せそうなレベルの話)本気で「骨」が大好きな話題と。
それって主さんが言ってる通り、その人自身に興味は無くて単純に「骨が好き」なだけなんですよね。
でもね、社会的規範を犯さない程度の趣味嗜好って誰でも持ってると思うんですよ。日本人なんか時に。ロリコンだから最低で、骨フェチだからセーフとかそんなんじゃなく同じラインのものだと思うんですよね。ロリコンも骨フェチも。だって私の「骨」を「幼女」に変えたら全く同じじゃないですか。

十代の頃は率先して女子会?みたいな所でネタにしてましたけど、罪悪感半端なかったですよ。結局誰でも良いんじゃないか、私はって。

最近はそこが過度になったのか、生身の人間より標本の方が好きだなって思う事が多くなりました。病院とかにあるじゃないですか、お医者さんが使う骨格図みたいなやつ。あれいいな、家に置きたいって思う事で心を満たしてます。正直恋人より模型が欲しい。

私からすれば筋肉フェチとは一生分かり合えませんし、ロリコンからすれば成人女性なんて邪道だ!幼女こそ至高!ってな具合だと思います。(筋肉なんて邪道です)
そんな感じで変な人たちがヤイヤイ言いながら自分に好きなものを譲れないってなんか良くないですか。私は良いと思います。

性的「嗜好」って言うんですから、お酒の趣味と一緒ですよ。犯罪を犯す(死体から骨を抉り出したい)とか、そんな事しない限りはいいんじゃないですかね。私も骨が大好きな事は変えようがないですし。脊椎デリシャス。
元々持ってる趣味に、セクシャリティな部分が関わっただけですよ。

そして主さんのような人間はきっと沢山います!笑
皆言い出せないだけなんですよ。どうか孤独を感じないでね。
・・・小瓶の中の手紙を読む

Satan.
ありません。というか、主さんの方法では絶対残ります。
私も自傷してたんですけど、そんなに依存してなかったので(ちょっとひっかくぐらいだったので)跡は残りませんでした。私と似たケースなら残らないかもしれません。

リストカットをしてる時、人間の脳内ではエンドルフィンという脳内麻薬が分泌されます。これが分泌される事で、自分を傷つける事=ストレスからの逃避になる訳です。側から見てるとただ痛いだけじゃないか、即刻やめなさいと言われますが、実際には脳が強いストレスを緩和する様になっていますので強い中毒性があるとされています。

私は感受性が高くて人間関係をうまくやるのが下手だったので、小さい頃から負の感情が自分に向かう(不満が言えない)ところがありました。それが小さい形で現れていた(皮をめくるとか、指を噛むとか)ので「死のうとする程の強い痛み」は必要ありませんでした。自傷するにしても加減が分かってたんですね。ここまでやるとストレス発散されるけど、死ぬほどではないというラインがちゃんとあった。
なので、十代の時リストカットをしても引っかき傷程度で済みました。ここが主さんと違う所。

でも主さんは明らかに「死ぬ恐れのある自傷」をしてしまっています。私はリストカッターの中では少ない部類だと思うんですけど、絶対に血管は狙いませんでした。弾みで死んでしまう事を知っていたから。血管を傷つければ出血多量で絶対死ぬ。
でも主さんはそれ以上の強い気持ちでリストカットをしている。つまり、「現実から逃れる手段としてのリストカット」に強く依存している事になりますね。故に「傷が残らないで自傷したい」はきっと不可能です。ヘビースモーカーだけどニコチン中毒にはなりたくない、そんな感じに聞こえます。跡を残したくなかったらまず自傷してはいけません。自傷をしている限り、傷跡がのこるリスクは消えません。私の唇は小さい頃から血で滲んでボロッボロです。そして今も唇を傷つける癖は治っていません。

後、これは本当に綺麗事でしかないんですけど、自傷行為以外でもストレスは発散出来ます。朝体を動かす(これは精神科の先生がオススメしてたので確実だと思います)とか、本を読むとか、部屋を片付けるとか、料理を作るとか。衝動を抑えれないならゲームでもいいですね。ライブではしゃぐのも楽しいのでオススメです。動物の動画をみて癒されるとかもオススメですね。これはよくやってました。
何にしても自傷行為でしかストレスが発散できない状態は非常に危険です。それが死に直結する行為だから。自傷行為は中毒性がありますから、軽い気持ちで始めると止める事が難しくなってきます。きっと私の想像を超える程お辛いでしょうから、やるなとは言いませんが他にもストレス発散方があるといいと思います。そうした中で、少しづつ自傷する回数を減らしていけたら良いんじゃないかなと思います。

それと私もよくやってしまいがちなんですが、主さんが感じてる「どす黒い感情」は自傷によって消す必要はないと思います。私の場合は怒りや弱音を自傷行為で押さえ込む(発散してはいけないと思っている)んですけど、本当はそういう感情も自分自身を構成するパーツの一つなんですよね。強いストレスを感じて、「こんなのってないよ!」って嘆く事、そんなに悪い事でしょうか。変に抑えこむよりも健全だと思いますね。

どうかご自愛下さい。
最近は暖かくなってきたので、土手等をあてもなく散歩するのも良いですよ。
・・・小瓶の中の手紙を読む

Satan.
まぁ…言っちゃうと突然自殺されると迷惑ですよ。
どんな方法を使うか知りませんけど。

電車に轢かれたら人身事故で遅延と撤去作業に時間がかかります。飛び降りも同じく死体の処理をしますし、偶然死体を見かけた人はきっと精神的なトラウマになりますよね。首吊りも内臓や内液が溢れ出てきますし、結局のところ(警察でもない)一般市民が「死体を発見する」事が強烈な精神的ショックになる訳です。自分の家族もそうですね。昨日まで生きて動いていた身内が、生気の無い死体になってたら相当なショックです。

死ぬ事は人生のゴールです。家族に看取られて、いい人生だったと悔いなく眠りにつくのと、やりきれない思いを抱いて衝動的に自殺を企て、惨たらしい死体になって周囲に消えない傷を残して死ぬのとどっちが良いのか分かると思います。死にたい人はそれで満足でしょうけど、残された人間はまだ死ねないんですよ。それって死ぬほど辛い事なんです。

命はいつか終わるものなんです。
今死ななくても、いつか必ず死にます。だから、死ぬのはその時でいいんじゃないですか。

突然死を選ばれるより、生きるのがしんどい!って泣き喚かれた方が何倍も嬉しいです。
生きてるのが辛いって言いながら生きても良いんですよ。
・・・小瓶の中の手紙を読む

Satan.
※お説教っぽく聞こえたらゴメンなさい。私は割と「自己中」な方の人間なので、少しでも参考になったら…。

でもさぁ、それって「本当の自分」じゃないじゃん?結局の所友達にも恋人にも、嘘ついてるんだよ。主さんの結論は「疲れる」だしさぁ。つまり「やりたくない事」なんだよそれって。楽しい事は何時間やっても飽きないし、「あー楽しかった!」って充実感で満たされるけど、したくない事を延々やるのってすごく疲れるよね。

人間関係が疲れるなら、自分が疲れないように付き合えばいいんじゃないのって私は思う。主さんはどこかで無理をしてるんだよ。不自然に力が入ってる。だから疲れる。自分で自分の事疲れさせてるんじゃない?尽くす事によってさ。

私もそういう選択(都合のいい関係)を迫られた時があったけど、そういう誘いを断るのはどうなんだろうとも思ったけど、そういう事は絶対に嫌だっていうのが私なんだからしょうがないって諦めたよ。だって嫌なものは嫌なんだもん。そこをごまかしたら私じゃないもの。

本音はNOならそのままNOって言えばいい。なあなあで済ませて、「本当は嫌だった」何て言ってもそれはもう遅い。YESって言ってしまったら相手は土足で踏み込んでくる。本音でYESって言ったって錯覚する。そう思わせた主さんにも非があるって言われても何も言え無いじゃない?

それを許したくなかったら自分を貫くしかない。相手より自分を優先する。ともすれば自分勝手なのかもしれない。けど、それってそんなに悪い事なの?自分を大事にする事がそんなに悪い事なのかな。
私は私が大好きで大嫌いだから、嘘の自分を愛してもらうなんて気持ち悪い事出来ないよ。愛してもらうなら、本当の自分じゃないと嫌だ。何でもいいよいいよっていう寛大な心の持ち主ならそうしててもいいと思う。それが自分自身だから。何も偽って無い自分ならそれでいいけど、本当はそうじゃないんだもん。それを知ってもらわないと、どうしようもないから。

愚痴言って、不満言って、あれヤダこれヤダ(逆にこれがしたい!っていうのもあって)って言って初めて「自分自身」なんだと思うよ。何でもYESっていう人はこだわりとか意思とか意見がないんだなって私は思っちゃう。ありすぎても困るけど、無いともっと困る。何食べるにしてもそう。「何でもいい」って何か食べたいものがある時は絶対言わないはずだから。

そゆことしてるといつか酷い男に捕まってボロ雑巾みたいに扱われて捨てられちゃうよ。自分の意見を持つって事はとっても大事な事なんだよ。その意見を受け入れてくれる人こそ、大事にしていかなきゃダメ。逆に、自分の意見をないがしろにする人とは仲良くしなくてもいい。それぐらいのワガママ許してあげたらどうかな。

友達や恋人をちゃんと愛してるなら、出来損ないの自分だって見せていかないと。綺麗事だけじゃないはずだから。

主さんを責めたい訳じゃないんだけど、あれこれ好きなこと言うのは決して悪い事じゃないんですよと言いたいんです。自分の意思を持ってる事で愛される事もあるし、憎まれる事もある。
尽くす事だけが全てじゃないって事を知っておいて欲しいと思いました。気持ちはとてもよくわかります。
・・・小瓶の中の手紙を読む

Satan.
うーん…。私はいわゆる処女に属すのですが、私は私の体が純潔であるとか、非処女の体が汚いとか思った事はありません。非童貞もです。確かに軽い人は多いですけどね。

私が処女でいるのは性格上の問題が大きくて、人見知りをし、女性扱いされるのが苦手で、初対面の人物に壁を作るタイプだからです。そりゃそういう機会は減りますよね。その結果の処女なんだと思ってます。処女=全てが清い、最高と思われるのは正直、心外です。私も非処女の子と同じような不満や愚痴を感じます。けど、言えないだけです。

彼女たち(非処女)は自分に正直に生きているだけなんです。自分がしたいと思った事に嘘をつかないで生きているだけ。それなのに、汚れているとかみっともないって言われるのは、あまりに可哀想だと思います。不倫や浮気をする人もそうです。好きになってしまったからです。本能なんです。理性を飛び越えたものだから、制限する事なんてできなかったんです。その気持ちを消す事ができたら、そんな事最初からしなかったでしょう。

人間はいろんな葛藤と戦っている生き物です。なんでも公平に清く正しく生きていける生き物ではありません。だからこそ、私たちはお互いの過ちや短所を許しあう必要があるのではないでしょうか。
やっぱり、する側の気持ちにならないとわからない事なんだろうな、とは思います。

不貞行為が悪だとされているのは、宗教観の強い国が多いですね。カトリックやキリストもかな?イスラムも女性が肌を見せる事はタブーとされていますね。日本は原則として無宗教なので、言い換えると性に関しておおらかなのかもしれません。夜這い、何て言葉もありましたし、吉原遊郭が爆発的に人気だった頃もありました。日本画などを見る限り、日本人は結構エロ大好き人間なので貞操を守るとかそういう考えは薄いんでしょうね。

周りの同級生を見ていても、私みたいなタイプの方が珍しいんだと思います。浅はかでバカなのが、人間の本質なのではないでしょうかね。人間ってそんな聡い生き物なんでしょうか。
本当はしたい事に目をつぶって、蓋をする事がそんなに素晴らしい事だとは私は思いませんよ。限度はありますけど、それは処罰されるほどの罪だとは思いません。

強姦や性的暴行は別ですけどね。
・・・小瓶の中の手紙を読む

Satan.
ふむ。こんばんは。FTXのバイセクシャルです。男でも女でもないけど、どっちも好きです。欲張りです。笑
稚拙ながらかいつまんで私の意見をば。

1,私は女ですが、男になりたいと思っています。
私は不自然な事だとは思いません。
私は女性の体に生まれ、二次性徴も経ましたし初潮も迎えました。徐々に少女から女性に近づき、初恋も男性だったので、ある時までは完全に異性愛者だと思っていました。けど、初めて女性の事を好きになって前提が崩れました。そして世の中にバイセクシャルという人達がいると知り、私もその一人なんだと受け入れました。
そしてごく最近まで女性のバイセクシャルだと思っていたのですが、そうではなく(女性の体に嫌悪感は抱かないが、女性扱いされる事への嫌悪感)FTXという性別?がしっくりくるなという結論に至りました。

FTXと似た言葉としてFTM(Female to Male、女性から男性へ…の意だったはずです)があります。FTXはFemale to X、女性から中性へ(Xジェンダー)なので男女という性別に縛られません。男性と女性の両面を持っている人や、男女どちらにも当てはまらない、両性の真ん中等感じ方は様々です。
そして主さんは恐らくFTMに属します。理由は願望として女性から男性になりたいという思いがあるから。私にそれはないです。女性として生まれて女性扱いされる事が苦手ですが、かといって男性になりたいわけではないのです。私は私でありたい。それだけです。

気の迷い…という事はないと思います。言い方が悪いかもしれませんが、そういった葛藤を抱えていない女性(体も心も女性、心身の同一性がとれた状態の女性の事)は男性になりたいとは思わないです。女性である事を楽しみ、女性の人生を謳歌しています。そういう意味で、主さんは男性として生まれ変わって、本当の自分の人生を歩みたいと思っているのだと思います。それはきっとこれから明確な意思になってくると思います。
私自身、高校〜大学にかけて女扱いされる事が多くなり(側から見たらまるっきり女性なので仕方ないですが…)、それに対して嫌悪感を感じてから、他の女の子と私は違うのかな…と思い始めましたから。

きっかけは人それぞれだと思いますよ。私みたいな人間がいれば、女性から男性になりたい人もいると思います。変じゃないです。それは女性が女性としていきたいと思う事と何も変わりません。


2,性別という概念が、この世に無れば良いのにと思っています。

これですが、全面的に反対です。
確か日本神話に出てくる男女の神様(名前忘れました…すみません)は
、子供をもうけるのですが身体的に異常が見られた為その子供を捨てる事にするのです。この辺の感覚がどうも神様だなぁと思ったのですが、要は我々神様に完全でない子供はいらないからまた作り直せばいいという事です。自分が産んだ子であっても、それは関係ないという辺り、神様の感覚なんだろうなぁと思いました。流石人間じゃないな、と。笑

人間(生物的にいうと類人猿人科人目)は普通男女の性交の末に子供を授かります。そしてお母さんは長い妊娠生活の中、たくさんの人に支えられて、お腹を痛めて一つの命(あるいは二つ)を産みます。
これって、ものっっっすごい大変なことなんですよね。それからお父さんはその命が不自由なく暮らせる様に働かなければならないし、お母さんは何があってもその子たちの味方であり続けなければならない。
こんな大変で長い時間苦労をするなんて、普通はしたくないですよね。大変すぎて、よくそんな事する気になったな!と昔思ったものです。笑
お腹を痛めて子供を産むという事は、一度にたくさんの子孫を残せないという事でもあり、確かに非効率的だと思います。遺伝子を多く残すという観点においては、圧倒的に卵生の方が有利です。痛みもほぼありませんしね。けど、その不自由さ、面倒な事、長い間続く心労を乗り越えれるのは、我が子への愛情があるからです。どっかの偉い神様みたいにできた子供に不具があっても、母親はその子を育てようとします。そんな出来損ない、捨てて新しい子供をつくればいいなんて発想にはならない。

仮に、人間がお互い手を合わせて特別な思いをもって念じるだけで子供が出来る様になったとしたら、不具を持って生まれた子供たちは即座に殺されてしまうか捨てられてしまうと思います。なぜかというと、また優れた子供を作り直せばいいからです。ガムの味がなくなったら新しいガムを噛めばいいし、飽きたら他のお菓子でも食べればいいや、そんな感覚です。神様の考える事、ですね。
そこにデメリットやリスクがない分、簡単にやり直せばいいという発想になる。つまり、一生懸命子作りをしないという事は、出来た命を大事にはしないという事だと思うんですね。

男は女でないといけなくて、女は男でないといけないという原則はどちらでもない私(FTX)からしてもとっても素晴らしい事だなぁと思います。ただ、それ以外の生物の多様性も認めて欲しいところではありますけどね。笑

長々失礼しました。参考になれば嬉しいです。
あまり悩みすぎないで、主さんの心の赴くまま生きてくださいね。
私たちは複雑な生き物ですから。
・・・小瓶の中の手紙を読む

Satan.
こんばんは。
成人してちょっと経った両性愛者(バイセクシャル)の(恐らく)FTXです。専門用語は興味がわいたら調べてみてね。

所謂ノンケの女の子(異性愛者 )を好きになるのはやめた方がいいと私も思う。リスクが大きすぎる。

けど、向こうも女の子が好きな女性なら問題ないんじゃないかな。今君の周りには異性にしか興味のない女の子しかいないから、同性を好きになる事がダメな事だと思ってるだろうけど、じゃあ同性愛者しかいない国で異性を好きになったらそれは果たしてダメな事かな?そんな事ないと思うんだよね。

というか、「周りに迷惑をかけるからダメだ」って思って制限できる程度なら、それはどうしても女の子じゃないといけない訳じゃないんじゃないかな。周りは異性に心惹かれてるけど、自分はそれが同性で押さえつけたり、無理をするのが辛いって言うのが本心でしょ。「女が女の事すきなんておかしいよね」って聞いて、君は傷つかないの?そんな事ないでしょ?

どうしても女性にしか惹かれないんだとしたら、自分だけはその生き方を肯定してあげないといけないと思うよ。自分の事を知ってるのは自分だけでしょ。自分の気持ちから逃げないで、受け止めてあげて。異性愛も同性愛も、どっちも素晴らしいものだから。

>世界には、幸せになるべき人と、誰かを幸せにすべき人がいるのではないでしょうか。
そんな事ないです。皆幸せになりたいんです。
けど、上手くいかない。道を間違えてしまう事もある。でも、それで終わってしまったら本当に「終わり」なんです。
・・・小瓶の中の手紙を読む

Satan.
それは君がロボットではなく人間だから。ロボットなら悩まないよね。言われた事を完璧に成し遂げるロボットなら。彼らは決して間違わない。それが果たして幸せなのかは分からないけど。

私たちはこの世に生を受ける事は素晴らしい事だと教わった。けど、実際自分自身が感じているのはそうじゃない。苦しいとか怖いとか逃げたいとか、そういう事を感じてる自分は駄目だ、何だ生きるって苦しいじゃないか、とかね。

生きる事はどこまでいっても不完全で不確定。生きてるうちは終わりがない。それは必ずやってくるけど、いつくるのか分からない。選べない。自分の命なのに。それは突然やってくる。そしてその人の人生が完成する。良いも悪いもない、もう一生苦しまない、何も感じない。それが死ぬという事。
死が人間に与える可能性は0%。生は100%。命を止めるのが死で、動かす(転がす?)のが生。どっちが残酷なのかは君の判断に任そう。

君の胸の中に溢れる感情は、もしかしたら今まで感じた事のないものなのかもしれない。
なぜその感情は消えてくれないのか?それは君がまだ生きているから。命ってのは結構身勝手で、主人がどれだけ自分に絶望しようが勝手に生きようとする。深い絶望感でショック死はしない。ただ、自分に絶望するだけ。死に少し近づくだけ。
自分は何の役にも立たない木偶の坊、と嘆いたところで心臓は止まらない。

ところで何の役にも立たない木偶の坊といえば赤ん坊が真っ先に思い浮かぶのだけど、彼ら彼女らは自分達が生きている事を必死に叫ぶ。自分の命には価値があるって、そう叫んでる。生きる事が本能として組み込まれているからね。

だから君も、不安や苦しみを目一杯叫ぶんだ。生まれてきたその感情を誇ろう。生まれ出でた感情を、自分が生きている証として。
・・・小瓶の中の手紙を読む

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