日陰ばかり選んだものだから、ジグザグとした家路。
お昼を少し過ぎた住宅地には人影がまるでない。
視界の中で動くものは、電線を張り替えている濃紺の制服ぐらいだろうか。
それを、木の覆い被さってくる道から、眺めている私。
合図やかけ声もあるようだけれど、何も耳に届かない。
自分の歩く音さえ、わずかにしか聞こえない。
上から横から、蝉しぐれがどしゃ降りとなり、すべてを支配している。
何デシベル、だとか無粋なことは浮かばなくて、圧倒的な音の嵐に包まれたまま歩く。
ふと、蝉の声が薄らいだのに気付く。
自然に上がった視線が、枝の切れ間の、真っ青な空へ届くと。
ちいさな白いものが見えた。
そのまま立ち止まって、考えて、考えて、頭の電球が点いた。
ジェット機だ。
いつもよりずいぶんとちいさかったけれど、あの飛行機はどこまで行くのだろう。
海の向こうまで行くのだろうか。
目を戻せば、木陰はもうわずか。
こちらから見ると白いほどの、明るい道が待ち受ける。
ああ。
でも、お昼ご飯は家にあるのだ。
あとちょっと、頑張ることにした。
なずな
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
すてきな文章ですね^^*
まるで小説を読んでいるよう。
風景が目に浮かんできす。
ななしさん
<font color=#ff0000>投稿者さんからお返事きたよ</font><br>
お返事ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです。
本当に出会った場面なので、この夏の思い出の一つとして宛メに送りました。
みなさんにもよい夏の思い出がありますよう祈って。
なずな
ななしさん
こういうのまた読みたいです☆
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください