自分が生まれてきたせいで飼っていた犬が父親に殺された
自分が生まれてくるまでは可愛わがられていたと母から聞いた
優しい犬だった。虐待されていた自分が泣いていると心配して隣にいてくれた。柴犬と何かの雑種だった
頭はあまり良くなかった。バカ犬といつも罵られてぶたれていた。親の転勤を境に親戚に預けられて、ストレス性の病気になって、動物病院にいく途中で死んだ
涙が出てこなかった
生まれる前から一緒にいた
死んだら犬に会えるのかもしれない
ちゃんとしつけなかったのに、お座りができないのは当然だ
いいこだったのに
自分よりもいいこだった。やさしかった。
統合失調症の自分よりも遥かに存在意義のあるこだった
やさしかった