昔から人のために行動することが好きだったから将来の夢を書けと言われたら「誰かを幸せにすること」と書いていた。でも、私のやっていたことは私じゃなくても誰でもできることだと気づいたときに、私が私として生きる意味がないように思えた。
私が私らしく生きるための「特別」がないことに気づいてからは生きるのがつまらなくて、「私なんかいなくてもいいじゃん」「なんで私ここにいるんだろう」と周りの人への僻みばかり生まれて、何もできないどころか嫉妬で狂い人を傷つけてしまう自分が嫌いになった。
それからは自分らしさもわからずに生きながらたまに「死にたい」と零せば周りから生きろ生きろの大合唱。生きなければいけない意味も、自分がなんで生きてるかもわからずにただひたすら作業のように生き続ける毎日。こんな日々はびっくりするぐらい退屈で、口を開けば「死にたい」「死ねばよかった」。
今は「誰かを幸せにする」なんて漠然とした夢ではなく具体的な夢があるにしろ、人間として「特別」を持たない私は目立って何かをすることができない。
誰かの生きる時間を少しでも楽しくできたら。成人が近づいてきた今でもその夢は消えません。
自分らしさってなんだろうなぁ。
努力で手に入れられる「特別」があればなぁ。
好きなことではなくできることをして生きろと言われてしまえば、何もできない私はいよいよ生きる価値がなくなってしまうなぁ。