電車通学をしているぼく。
タイプの男性が乗ってくると目で追ってしまう癖を直したいのです。
自分て、わかりやすいなと思います。ばればれだよなと思います。全部が表情やしぐさに顕れてしまう。
意外と同級生や周りに居るひと達はわかりづらい、て言うし、それが満更でもなくて余計に助長されている。気がする。
爪先から頭のてっぺんまで見ちゃうのが我ながら気もちわるい。
毛先、鎖骨、鼻筋、睫毛、くちびる、喉仏...。
鼻腔をくすぐる芳香。ゆるやかに波を描いている前髪。まるで、お手本みたいに綺麗に整ったふたえ。自分にはよくわからない、若いひとたちの間で流行っていそうな上着。何気ない手つきだけど、官能的で、目を奪われる指の動き。
柔軟剤なに使ってるんだろ。香水かな、シャンプーかな。
身長いっしょぐらいだけど鍛えてそうだな、筋肉あるの羨ましいな。
手おっきいな、握ってみてほしいな。
抱き締めてくれたら、意外とがっしりしてるのかな。
10分かそこらで、あんなことやこんなことも妄想してしまう。ひょっとしてこのひと男の子もすきだったり ― 。
そんなはずない。
きっと付き合っている女の子が居るのだ。で、同じ年の男の子たちとふつうの恋愛の話で盛り上がるのだ。そんなに都合の良いことばかりあるわけない。彼はふつうの男のひとなのだ。色目を使うようなことは考えちゃだめだ。彼がふつうなのだ。変なのはぼくだ。世の中には「ふつう」がある。異常なのはぼく。
こうやっていつも自分のせいにしちゃうのが余計いや。
もし、さっき書いたようなことも男の子が女の子に対して(あるいは、女の子が男の子に対して)する妄想なら気もちわるくはないんだろうな。それが「ふつう」なんだろうな...。
ぼくだってすきなものはあるし、恋したり、失恋したりする。すきなひとにぎゅってされたいとか、デートしたいとか。そういう感情もある。
わからないもん、理由なんて訊かれても。むしろこっちが知りたい。
じゃ、逆にふつうの男の子はどうして女の子の体を見て興奮するの?どうして女の子の声を聞いて興奮するの?
教えてよ。それが「ふつう」なんでしょう?
「ふつう」てなに?誰に教わったの?誰が決めたの?
...わかっている。
自分の責任だ、てことくらい。
誰も責められないことくらい。
だけど、ふつうふつう言うなら教えてよ。
「ふつうとは」
以上、きょうもまた様子のおかしい小瓶をお送りいたしました。いつも長い文章に付き合わせてメンゴです。
ここまで読んでくれて、どうもありがとう。
また次回。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください