小さな光がみえた。
明るく何かを照らす光だった。
それは僕では到底造り出せない .
綺麗で澄んだ色だった。
周りは光で満たされて .
何故か僕の背中を押した。
押される侭に流されて .
僕は自身の瞳で捉える。
それは僕では到底抱えきれない
ものだった。
ぴしり .と何か鈍く鳴った。
周りは満たされていた。
光の色が強くなっていた。
僕を無理矢理照らし .
僕はその度に喚く。
遠目で眺めたくても
無理に手を引かれ .
溶けてしまいそうな位の光を
僕が包んだ。
その度に僕は惨めに啼いた。
皆の声が綺麗に掻き消した。
ぱりん .と何かが欠けた。
瞳が黒く濁った。
光を浴びすぎた果ての
影だった。
淡い色も明るい光も .
濁った色の中で消失した。
再び当てられた光も
全て黒に消えた。
消えきらなかった光は
醜く肌を焼いた。
周りは輝いていた。
ぐにゃり .と笑顔が歪んだ。
新しい僕だった。
光から逃れる為に造られた .
使いきりの僕。
醜く汚い存在だった。
それでも周りは
造られた存在を受け入れ .
また強い光を浴びせた。
存在は光を全て受け取った。
誰も気付かない歪みと共に。
存在は醜くも綺麗な笑顔だった。
ぽた .と雫が落ちた。
【 希望と夢:×× ×× 】