あれで、頑張ってるんだ
私、頑張ってたの?
やり遂げれるとか、責任感が強いとか、
それ、誰の話?ねえ 、
何もない、なにもないの
アイデンティティも、夢も希望も理想も、
頑張ったことも、努力したことも、
やり遂げたことだってなにもないんだよ
成績表に書かれる、
「目標に向けて一生懸命取り組めています」
誰を見てたの?誰に向けて書いたの?
目標って何、わたし、そんなのないよ
頑張った、っていえること
18年間生きてきて何もないんだよ
君が羨ましい。
君みたいな人間になりたかった。
自分があって、夢も希望も理想も持ってて、
何事も頑張れる、努力もできる、
きっと何でもやり遂げることができる。
君と一緒に居て、たくさん話をした。
話をするたび、聞くたびに、
自分の薄っぺらさと浅はかさが露呈する。
空っぽだった。
それでも君は、こんな私に、たくさん話してくれた。
自分の好きなこと、どういう人間になりたいか、
こういうことがしたい、どれも前向きな話だった。
一緒に〇〇に行こうな、とか一緒に〇〇しような、とか君の未来に少しでもわたしがいるのが嬉しい。
日常の些細な事が抱えきれなくなった時も、
黙って一緒に居てくれて、
自分も大変なのに、気にかけてくれて
よく、理解してくれてる。
自分が人とうまく付き合えてるように見えて、
心の折り合いをつけられていないこと。
本当は人といるのが苦手なこと。
こんな、何にもない私に、
どうして君は、そうやって
気にかけて、心配してくれて、
好いて、たくさん自分のことを話してくれて、
一緒に居てくれるの。
こんなに不甲斐ない人間で、申し訳ない。
でも、目の前からいなくならないで。
おねがい、ずっと、たまにで良いから、
話をしよう?色んなところに行こう?
一緒に色んなものを見て、
色んなことを考えて、
君に少しでも近づきたい。