常識ってものが分からない。授業中無断で脱走しても無断で校内徘徊してても勝手に図書室に行ってても何も怒られなかった。厳しい私立だった

常識ってものが分からない

授業中無断で脱走しても

無断で校内徘徊してても

勝手に図書室に行ってても

何も怒られなかった

厳しい私立だったのに

むしろ

すれ違う先生達とお話してた

図書室に行けば司書さんと

保健室に行けば保健室の先生と

職員室の前に行けば教頭先生と

みんな

「授業は？」

なんて聞いてこなかった

「お、わかちゃん！」

って笑いながら話しかけてくれた

他の人にスカート丈厳しく言うのに

わかが太ももまで上げてても

「帰り気を付けろよ？」

くらいしか言われなかった

今思えば

どんな気持ちだったんだろう

ここで怒ったらこの子は死ぬかもしれない

そんな風に思ったりしてたのかな

救急車で運ばれる程の自傷行為を

学校でしたやばいやつだから

変に全部の先生に名前が知られてた

時には知らない先生から

「わかちゃん」

って声掛けられたこともあった

あの時は感覚がおかしかったから

ただ単純に嬉しかった

でもやっぱり違うんだよね

わかは甘やかされていい存在じゃない

甘やかされればされるほど

調子に乗ってしまうから

出来ることなら小学生からやり直したい

もっとちゃんとした人間になりたい

学生生活も3月でおわり

社会人になんてなりたくないから

ぜったい就職なんてしない

したってどうせすぐ休んで辞めるんだ

自分が信用できない

甘ったれた駄目な子だから

強くならなきゃいけないのに

頑張ることなんてしたくない

頑張りたくない

何もしたくない

くそ

くそすぎる

死んじゃえばいいのに

大丈夫になったら取りに来てね

って

保健室の先生に刃物は預けたまま

大丈夫になることなんて絶対ないよ

それにもうあわせる顔なんてない

先生にメールする気にもなれないし

現状を知られたくもない

それに取りに行かなくても

まだ何本もあるし

切りたい時に切れる

薬だって飲みたい時に飲める

辛いなぁ

分かってくれる人がいないだけじゃなくて

話せる人がいない

全部全部さらけ出して話したい

でもそんなことしたら引かれるし

もう友達じゃなくなると思うから

安楽死施設ができたらいいのに

真っ先に行くのに

生きたいと思えるようになりたい

みんなの生きる理由ってなに

なんで生きようとおもうの

分からない

こんな世界で生きてたって楽しくない

早く死にたい