春が来た。
目覚まし時計が鳴る前に覚めてしまうと、起きようか寝ていようか、少し迷う。
あと何分か、残っているんだ。
時間にすればわずかなのに損する気分が消えなくて、結局もぐってしまった。
もぞもぞと寝返りを打って、横になったまま左手を見つめる。
昨日繋いでいた記憶がまだ肌に残っている、ような気がする。
布団の陰で自分の右手と握手。
でも何か違う。
指の長さ、爪の形、ほくろの位置、ペンだこの有無、その他、諸々。
リビングからテレビの音が聞こえる。ということは、もう起きなければ。
両手をほどいてアラーム設定を解除、のろのろと起き上がって髪を手櫛で整えていたら、地肌の変化に気が付いた。
指の腹にちくちく刺さる、痛いほどの活力に溢れた新しい髪、新しい芽生え。
私は雷鳥か桜か。
春はどこまでも春にする力を持つ。
なずな
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
朝の数分。
起きるか寝るか。
きっと人類の永遠のテーマなんだとおもいます!
ななしさん
春ですねぇ
ぐっすり眠って力を貯えて、歩んでいきたいです
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小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください