私は全身が笊で出来ていて、網目の隙間からどんどん中身が抜け落ちてゆく
一人っきりで考えを煮詰めようとしてもコクが増すことはない
ただこぼれてゆくだけ
ぱらぱらぱら
部屋にこもって勉強している生活だから、私の中身はどこかに消えたりはしないけれど、代わりに部屋の中にずんずん降り積もってゆく
床に膝をついて拾い上げても、笊製の手のひらからさらさらと逃れる
運良く残ったかけらを頭に戻しても、髪を掻きあげた拍子にはらりと落下
ぱらぱら
こうして空虚な人間が完成する
さあ大学に行こう
さあ就職しよう
これで立派な大人だ
大人ですって、こんな空っぽな人間が
網目の内側に、心のぬくもりを材料にして丈夫な膜を張ろう
これ以上中身がなくならないうちに
純粋さを失わないうちに
そして、今までそこらじゅうに落としてきた自分のかけらを拾って回り
よく洗い、
場合によっては加熱して
おいしく食べて、血とし、肉としよう
なずな
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
ただの充電切れですよ!あなたはなにも変わってないはずです。充電したら…
ホラ!元通り(^o^)
(^o^)けいちゃん
ななしさん
はじめましてこんばんは。
(笊)という漢字がよめなくて、今まで調べていました。
あなたのメールは、なんだか、とっても素敵な「詞」のような文章です。
文章を想像していたら、どこか遥かとおくほかの星へ飛んでいって仕舞いそう☆
むかしの諺で
『三人よれば文殊のちえ』
という言の葉があります。
一人っきりで、幾ら、考えを煮詰めようとしてもコクはでないから・・・・☆
部屋に篭っていたら…、部屋の中はあなたの想念だけがずんずん降り積もってゆくから・・・
十歳以上年上の誰かに相談してみて。
ななしさん
空疎っていうか、虚無感みたいな感じはぼくも味わったことがありますよ。
一番の薬は、今一番なりたいものという夢じゃないかな。
夢のために工夫して、努力して、わき目もふらずに突き進めば、そんな感覚につきあう暇が無くなりますよ。
ななしさん
落としたかけらを拾い集め、味わった後にはじめて、ばらばらなかけらが実感を伴った経験として、蓄積されるのかもしれないですね
それを繰り返すことが、大人になるってことかもしれないですね
小瓶をありがとう、新鮮で、目の覚める思いがしました
ななしさん
あなたは完成したのですか?人って、大学が済めば完成するものなのですか?
大人=完成 なのですか?
基礎的な事を覚えさせられてきただけで、まだあなたは何も始まっていないのに。
“純粋”って、あり続けなければならないものなのですか?“純粋”って何に対しての純粋さなのですか?
そもそも人間って、中身が詰まってるものなのかなぁ。詰まってると、それ以上吸収するって事もできないと思うのですが。むしろカラッポのほうが伸びしろがあって良いような。
自分がカラッポで虚しいと感じるから、生きていけるっていう事もあると思います。
ボロボロこぼれてもいいな、私は。きっと、こぼれるようなちっちゃな、大して必要なものじゃないのだろうから。
私だって、まだまだカラッポの未熟な人間。それが嫌だから、毎日悩んでもがいて探して生きています。きっと一生かかっても、自分を立派に満たす事はできないのだろうけれど、それはそれで構わないから一生、自分を充実させる為にガツガツ生きていきたいです。
37歳主婦
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