わたしのこと)
少しだけ考えてみた
そう、
わたしはあなたにとって
一本の細い棒であればいい。
だから、ふだんはいなくていい。
あなたが路頭に迷った時
絶望のふちにたたされて
にっちもさっちもいかないとき
ころころ目の前にころがっていくから。
とりたてて、何かが出来る棒ではないので
興味本位でつかまってみるもよし
ひとの代わりに話しかけても良し
もういいや、大丈夫って思えたら
また手放すも良し。
そして、あなたはまた、
あなたの日常へ帰ればいい
わたしはそういうのが、きっとちょうどよい。
だって、棒だもの。
重さを持たない棒であれば
それは、なおのことよろし。
フットワーク軽く、にもつにもならない。
だから、かなしくなったら、
わーってないていいんだよ!
たまにわたしじしん、わーって泣いている
ぼうのときもあるから
そのときは、うすら笑って無視してください