携帯が無ければいいのに、と思うことがよくある。
とある私の大好きな漫画の、主人公は
ふとしたきっかけで携帯電話を通じて、携帯電話の使えない不思議な世界に行ってしまうんだけど…
確かその時主人公は、
携帯電話があるとどこに居ても自分がつかまってしまうような気がしてあまり好きじゃない、
ってそう言いながら違う世界に旅立って行くんだけど…
その時のシーンが忘れられないのは多分
私も同じような気持ちでいるからかな、とか
“携帯電話の使えない世界”に憧れているからかな
夜中や忙しい時間帯に
かかってくる電話やメール…
あまり好きじゃない。
電源を切ったり、返さなきゃいい話なんだけど、
相談事なら乗ってあげたいし、
翌日に昨日はどうしたの?って聞かれるのも嫌だし、
メールを返さないだけで怒ってくる子もいた。
多分そっちのほうが縛られている気がして嫌なのかも…。
逆に私が連絡を待っているのになかなか大事な連絡をくれない時や
学校を休んだ時にメールをしても誰も返してくれなくて寂しい思いをするのも
本当は携帯電話のせいじゃなくて
携帯電話を使う世界に依存している自分達が嫌いなだけなのにね。
漫画のあのシーンが忘れられないのは
携帯電話への主人公のセリフじゃなくて
携帯電話なんてない世界への憧れが強いのかな。
なんて言いながら結局
辛い時や嬉しい時はいつも携帯電話が側にあって
携帯電話を通して宛メはもちろん私に力をくれて。
それでも携帯電話がないとコミュニケーションが取れない気持ちになってしまう自分や友達は嫌だな…
電池が減ると不安になり
そのくせうっかり電源が切れて使えないで静かな携帯を見ているとすごくほっとして、やっと解放された、なんて思う自分は
携帯電話のせいにして依存してるだけのワガママだなぁ
舞白=ましろ=