あなたが好きです。
自分に自信がなく、常言い訳しながら生きていた私を初めて褒めてくれた人。
その日も馬鹿にされてた。
自分の仕事を貶されて、あたしは無理やり笑ってた。
けれどあなたは笑って『そんな事言うなよ。それとも君には出来るのか?僕は良いと思うよ。』
そう平然と周りに言ったあなたに茫然として、あたしは【ありがとう】を言うのを忘れてしまった。
私はそんなあなたに惹かれました。
優しく、思いやりがあって、いつも笑顔で、真面目で、でも天然でどこか抜けてる人。
あなたの笑顔を素敵だと思いました。
あなたの前でならいつも素の自分でいられました。
しかしあなたは異動してしまいました。
あなたがいなくなってから、友達に頼み込んでアドレスを教えて貰い、メールをしました。
あなたに想いを伝えたくて一生懸命メールをしました。
そして、頑張って『ありがとう』と『好き』を伝えました。
返事は『NO』でした。
優しい彼はなかなかハッキリと結論は出しませんでした。
理由は『元カノを忘れられないから』だそうです。
友達のままで仲良くしてほしい、そう言われました。
振られてから四年が過ぎようとしています。
けれど、彼の笑顔が心に突き刺さり、それが棘となり深くに刺さっています。
どの男性を見ても、あの時のような魅力は感じません。
もう二度と会えない、会うこともないけれど、私はきっとお婆さんになってもこの棘は抜けずに、甘い痛みに苦しめられるのでしょう。
ごめんなさい、今でもあなたが好きです。
そして、ありがとう。