好きなのに、「好きじゃない、別に好きな人がいるの」と嘘を吐いて。
嘘を突き通す為に、気にしてないフリして、2年半が経ってしまった。
一時は、いつも喋りかけてくれて、授業中隣りの席が空いてる時は、わざわざこっちまで来て構ってくれた。
席が隣になった時は、からかいながらも沢山の話をした。
どれも全部が宝物で、その時はそれが永遠に続くと思っていた。
でも、ただの勘違いにしか過ぎなかったんだね。
高校に進学して、離れて1年。今でも帰り道は、会いそうな所を無意識に通っている自分がいる。やっぱり目が彼を探している。
今、目の前に彼が居たら素直に本当の事を話せる。
それがあの時に言えたらどんなに良かっただろう。
そう、過去に戻りたい自分がいる。
もう、この気持ちも麻痺してきたみたいで、好きなのかどうかも分からない。
ただ、忘れられないのは確かで多分好きなんだ。
そんな事を考えて、今日も同じ帰り道を通っている。
2008.5.14.00時