罪の小瓶を流します。すきな人の携帯を見ます。必ずといっていいほど。19歳のアルバイトの時からでした。好きなひとに

罪の小瓶を流します。
 
 
どうにかしたいです。
でも、直す気がないような気がしていて、
自分で自分が怖いです。
 
お叱りを受ければ改善されるのか。
ここで吐いて、解決したような気になってしまうのか。
わかりません。
 
ただ、前に進むためには、僕にはここしか
吐露がなかった、というのが現状です。
 
 
すきな人の携帯を見ます。
必ずといっていいほど。
19歳のアルバイトの時からでした。
好きなひとに好きな人ができて、
それがこわくて不安で、控室で覗きました。
それが、きっかけ。
 
その数年後、同じ会社の人の携帯を見ました。
その人も好きで、同じ会社のひとと
よろしくやってることが憎くて不安で怖くて
情けなくて。
 
徹夜の会社で、そのひとが寝ているすきに
覗きこんだ携帯は、ぼんやりと液晶の画面に
僕では送られないことばが羅列されていて、
うらやましかった。
約束があることが、ただただうらやましかった。
たぶん、ばれてた気がする。今思えば。
 
 
30歳を過ぎまして。
そんなことをしても得にはならないと知りつつも、
いますきなひとの携帯を見ています。
 
 
言い訳がましいことをいえば、僕は万に一つの可能性もない
同性愛者でございます。
世の中の僕が好きな「男」という生き物は、どうやって
好きな子にアプローチするのか。
どんな言葉を交わすのか。
自分に置き換えてみたりします。
 
いま好きな人は、彼女がいるのに、データがありません。
ナンパしたような子とのやりとりが見えるくらい。
この間は食事をしたみたいです。
その先が気になって気になって仕方ありません。
そこからどこまで行ってしまうのか。
「食事だけしかしない、めんどくさいから」と
言っていたことが本当なのか。
(たぶん、本当なんだろうけどね)
 
勝手に嫉妬深い彼女気取り。
相手に不安しか抱かない。
見て、安心する。
見て、ざわざわする。
あちらのこちらに対する態度は、
一辺の曇りもないというのに。
それだからか？
 
どんなことであれ、最低です。
そして僕は改めようとはしていないのです。
留守のときにリュックを覗きます。
びっくりするくらいからっぽなの。
なんで持ってきているの？っていうくらい。
本と財布しか入ってない。
 
どこまでも、良くも悪くもさっぱりとした人。
 
パソコンの履歴を見ます。
プラモデルと仕事と、やらしいサイト。
あー、男の子だなぁ、と思う。
 
手癖がわるいひとは、性格の良し悪しは関係ないというのが
自論。
いいひとであっても、財布からお金を抜き取るし、平気で、だます。
最低だと思った。
 
思っていて、自分に置き換えられない。
携帯を見る。リュックを覗く。履歴をチェックする。
もうすでに、犯罪だ。これは、犯罪だ。犯罪なんだよ。
 
いつかばれるのを望んでいるのか。
めちゃくちゃに怒られたら改心するのか。
わからない。
 
やさしいねって言われる。
ここでもどこでも。
やさしくなんかないよ。
こわいだけ。
このままずっと誰とも付き合わないのが、
こわいだけ。
やさしくすれば、ひとはこっちを見てくれると
思っているだけじゃないかな。
僕なりの処世術。たぶん。きっと。
 
なんにも言い訳にならんけど、
ほかのひとのは、まっっったくもって興味ない。
し、触れもしない。
置いてあったら、注意するくらい。
 
矛盾している。
 
好きな人とお付き合いすることを想像する。
僕は覗くのだろうか。
見るなぁきっと。
お付き合いというのがわからない。
ご飯を食べに行く？
デートってどうするの？
付き合うまでの距離って、もどかしいの？
どんな気持ち？
相手が、自分を好いてるかもしれなくて、
距離を測るのって、どんな気持ち？
食事の約束とか、わくわくする？
去り際って、どうするの？
部屋ってきれいにしとくもの？
いつでもいいように、身体のライン気にする？
セックスって気持ちいい？
そういうとき、男のひとの目ってワイルド？
こういうこと言ってる時点でアウト？
 
しってるよ。
知りたいだけ。
 
親とか家族にばれて、家族が泣いて、
テレビとかにうつって、手錠をかけられて、
ジャンパーかぶせられて、うつむいて出頭したと
しても、反省しない気がするんだ。
 
どうしてだろ。
 
どこで道を間違えたんだろう。
 
どうしてやめられないんだろう。
やめようとしないんだろう。
 
救われたいわけじゃない。
もう自分を追い込んで主人公ぶるのもつかれた。
 
感謝を知ってしまって、僕はいましあわせなんだ。
 
なのに、だけど、だから、でも、だって。
 
自分に酔っているだけ。そうかもね。
地獄に堕ちろ。もっともだ。
 
明日もきっと晴れる。
世界はどこまでもいつもどうりで、
確実に歳をとっていく僕のどうしようもない
逝き先はどこだろう。
 
 
 
ごめんなさい。
本当に、ごめんなさい。
ゆるしてください。
勘弁してください。
愛してます。
ありがとう。
 
 
やっぱり、ごめんなさい。