恋する気持ちに包丁を突き立てる。
二度と起きないように、何回も何回も心臓目掛けて
自分の分身に想像で突き刺す。
もう、痛いのかもわからない。
何回目だろう。
こうして構ってアピールの自分もうざいので、
もうひとつ頭あたりに刃物を突き刺す。
何回刺しても消えない恋心。
何回痛い思いをしても消えない誰かに恋する気持ち。
そして叶わないことに自虐を始める。
返事がないことをおそれている。
必要とされないことをおそれている。
いつからこうなった？
あと何百回繰り返せばいいのだろう。
世間では普通に生活できていても、中身が崩壊するのは
時間の問題。むしろ、はやく訪れてくれ。
もうとっくに、人間じゃない。
もうもたない。
声にならない声をあげて、自分に向けて呪う夜。
男が男に恋をするというのは、こういうことだ。
死ね、俺。
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ななしさん
腕でも足でも、包丁で刺し続けると、いつまでも傷は消えませんよね。
放置しておいた方が早く治ります。
心も同じです。恋を消したいなら、刺して無理に殺そうとするのはやめましょう。痛みを忘れようと自暴自棄の暴飲暴食やセックスで別の痛みを持つのもやめましょう。痛みが増すだけ、傷が拡がるだけです。
傷ついたまま、ほっときましょう。
カサブタになりますように。
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