あなたは私の事なんか、忘れてしまっているでしょう。
ふとした時に、真っ先に思い出して、会いたくなるのは、もう私じゃないでしょう。
わたしは、未だにあなたのことをずっと、引きずって生きています。
恋人 でもない
親友 でもない
もっとずっと近いようで、遠かったもの。
そんな風に、あなたを想っています。
ある晩私が泣きじゃくるとき、初めに宥めに来て欲しいのはあなたです。
私が身体に刃物を当てた時、止めて欲しいのもあなたです。
私が楽しいと思ったとき、一緒にいたいのも、あなたです。
上手に楽器が弾けたら、誰よりも真っ先にあなたに聞いてほしい。
すてきなものを見つけたら、あなたにも見て欲しい。
雨の日は私の隣で傘をさしてほしい。
風の日はあなたの声で私の耳を塞ぎたい。
雷の日はあなたの手で目を塞いでほしい。
雷と風が怖いのは、今も変わりません。
あなたはどうですか。
私と違う人と一緒になって、
そんなに幸せですか。
そうですか。
私以外の友達に囲まれて、楽しそうなあなたが好きです。笑顔のあなたが誰より愛おしい。あなたにはずっと、そのままでいて欲しい。もしそうじゃなくなったら、あなたを救うのは、きっと私の手がいい。
負の感情は、飲み込んであげたい。
正の感情は、どうかあなたの中に閉まっておいてほしい。
他の誰かの物になったあなたを見せられる、という、拷問のようなことをされても、やっぱり私はあなたが好きです。
けど、私の手の中には、もう二度と戻って来ないでください。重い感情を持った私では、あなたを幸福に導くことはできません。
そう言うときっとあなたは、
「それならもっと楽に私を愛してほしい」なんて言うんでしょう。
けど、無理です。
だって私は、重い思いで潰れそうになった自分が好きだから。
浮気性でまったく一途じゃない自分が、こんなに好きになれた、私の唯一無二のこの気持ちが、新しくて、どうも手放したくないのです。
だから、このままでいて下さい。
私は、記憶の中のあなたにまた命の縛り合いをして生きていきます。
あなたは私の事なんか忘れて、
幸福を命綱に生きていてください。
私はきっとこれからも、他の誰かにどんなに愛されても、この気持ちの穴が埋まることはないのだろうと思います。
穴だらけなのが、この私だから、もしその穴が違うもので埋められたとしても、私はきっと飲み込めない。
未だにあなたが好きと言った曲を口づさみます。あなたが似合うと言ってくれた服を着ます。あなたの好きな色をみてあなたを思い出してしまいます。
私の記憶の中に巣食うあなたは、きっと不死なのですね。
どうせ、私を救えないあなたへ。
救われたくない私からの、お手紙です。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
すごくやさしい言葉をかけてあげてほしいです