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【母の呪い】もうすぐ母の命日だ。母が亡くなった時、私は涙が一滴も出なかった。これで楽になれる!って思ったのに…。どうしたら母の呪縛から逃れられますか?

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もうすぐ母の命日がやってくる。

母が亡くなったと聞いた時、
やっと死んだか。

もうこれ以上
劣等感や罪悪感を
植えつけられることはないんだ。
母の愚痴を聞かされることもない。
よかった…って思った。

悲しい気持ちは全くなかった。
涙も一滴も出なかった。

弟は「お母さんが死んだ時
妹が泣いてて…俺も泣いた。」

泣けるって、羨ましいよ。
親が死んで悲しいっていう気持ちを
素直に表現できるんだもん。

泣けないって、逆に苦しいんだよ?
重苦しい鉛がみぞおちのあたりに
ずっしりおさまったまま
吐き出したくても吐き出せないんだよ。

もしも泣けたら、涙と一緒に
この、どす黒い鉛も熔けて
流れてくれるかもしれないのに。

大嫌いな母がこの世からいなくなったのに
ぜんぜんスッキリしない。

あの人は、最期まで、私を褒めたり
認めることはなかったから。

亡くなる少し前に
「私っていいところ、ある?」って聞いたら
「うーん…そうだねぇ…うーん」
さんざん唸って出てきた言葉は
「○○ちゃんのお母さんがね、
オマエは真面目な子だって褒めてたよ」
だって。

え!なに?それ。
私はお母さんに聞いてるんだよ?
友達の母親が私をどう思ってんのかなんて
聞いてないんだよっ!

母には私のいいところが分からないらしい。
期待した自分がバカだった。

そんなことより
実家の手伝いに来い!
何もしないで財産だけもらう気かって
言われちゃうから!と言われた。

私の子、母からしたら孫がさー
病気や障がいで苦しんでて
うちも大変なの知ってて、それ言うか?

母は昔から「親戚に財産とられちゃう!」
そればっか言っていたが
こんな時も?
苦しんでる娘より、孫より、財産!?

ふん!早くくたばれ!
心の中で、そう叫んだ。

命日が近くなるたびに
他にもいろいろ
母との嫌な記憶がよみがえって
ゾンビみたいに私を襲ってくる。

どうしたらゾンビから逃れられるんだろう。
思い出したくもないのに勝手に出てくる。

母のために何かしても
感謝されることはなかった。

自分が感謝されるために…っていうより
母に喜んで欲しかったのだ。

いつも愚痴や文句ばかり言ってるから
喜んで欲しかったんだよ。

でも結局、文句しか出てこない。
そういう人なんだよね。可哀想な人。

母はよく
自分の子供の頃からの不幸話し
結婚してからの苦労話しばかりしていた。

そういう母を不憫に思って
母に労りの言葉をかけて
私はいいお姉ちゃんでいようと心がけた。

妹はずる賢くて
家の手伝いなんかうまく逃げて
母に八つ当たりされた私が
結局、妹の分までやる羽目になったり

妹がテキトーに手伝い済ませても
「あら、もう終わったの?早いわねぇ」と
母はご機嫌だった。

私は丁寧にやらないと気が済まない質だから
その分時間がかかり
母からはのろま扱いされていた。

母は仕上がりが綺麗かどうかより
「早い」か「遅い」かが評価の基準だった。

弟は大人しくて自分から動こうとしない。
「お姉ちゃん、ちゃんと○○の面倒みて!」
結局、私があれこれ言われ
「○○は、言ってもやらないから
お姉ちゃんがやって!」と
結局、私がやらされる。

この家にいたら、私はずっと
母の召し使いで搾取されるだけだ。

そう思ったから社会人になってお金貯めて
さっさと実家を出た。

結婚して子供が出来て
母の苦労も分かってきたから
母が愚痴を言いたい時は聞いてやっていた。

また、子供の頃のように
母に労りの言葉や励ましの言葉をかけた。
母は喜んでくれて、私も満足だった。

でも、自分の子に障がいがあり
病気が悪化して私も疲れて
母のご機嫌取りもしんどい時があり

今はちょっとキツイから…と
愚痴聞きを断ることが続いた。

母はいったん愚痴が始まると
私が産まれた頃の話まで遡るのだ。

私も我が子のことで
必死にがんばってる時に

何十年も大昔のことを
何度も何度も聞かされてうんざりして
頭がおかしくなりそうだった。

「お母さん、私もがんばってるんだよ。
そうやって、苦労して育てた娘が
今、こうしてがんばってることを
もっと誇りに思ってよ。
愚痴ばっかり言ってないで
私の成長を認めて欲しいの。」

そうを言ったとたん
母は泣きわめいて
「あの時、あーだったのに、こーだったのに
苦労して育ててやったのに!」と
またぐちぐち言い始めたので
私は耐えかねて、受話器をそっと置いた。

赤ん坊の私には何の罪もない。
赤ん坊の私が一番の被害者じゃないか。

何十年も前のことに囚われている
母の話を聞いていると
私まで過去に引きずりこまれてしまうような
憂鬱な気持ちになるのだ。

母は、私がどんなに心を尽くしても
満足することはない。
私のエネルギーを吸い尽くす
エネルギーヴァンパイアなのだ。

私が我が子のことで必死になっていても
それを助けてくれたり
褒めてくれたり認めてくれることはない。

百害あって一利なし

だから早くこの世から居なくなって欲しい
そう思うようになっていった。

そうして、やっと死んだのに。

母の呪いにかかっているのか
亡くなって何年もたつのに
まだ私の心の片隅に住み着いていて
消えてくれない。

いい加減、成仏してくれないだろうか。

私も母のように
何十年も前のことに囚われて
生きていくなんて、まっぴらごめんだ。

消えてくれ!居なくなってくれ!

誰か、こういう場合の記憶の消しかた
教えて下さい。
母の存在自体を消してしまいたい。

名前のない小瓶
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