「無限な宇宙に比すれば人間は葦の如く弱いが、それを知っている人間は『考える葦』として『知らない宇宙』よりも偉大であり、更にすべてを知っていることよりも一つの小さな愛の業の方がなお偉大である」
広辞苑からの引用ですが、上にあるように、「人間は考える葦だ」と哲学者のパスカルは言いました。よく聞く言葉ですが、私の好きな言葉の一つです。
何も考えなくなったら、自分から誰も傷つけないかもしれないけれど、自分から誰も笑顔にできなくなります。私の考えが間違いを引き起こすこともあると思う。でも、私は心がなくなるのは嫌です。
あなたは私よりも凄い人だと思う。責任感があってかっこいい。一生懸命で、憧れます。でも、あなたよりも凄い人なんて無限にいるとも思う。
だから、あなたは考えなくちゃいけないんだよ。心で考えなくちゃいけないんだよ。自分の心と、他人の心で考えなくちゃいけないんだよ。愛を持って考えなくちゃいけないんだよ。
リーダーって、あなたみたいに悩んでなんぼだと思う。悩まないでも考えられる自分の考えにみんなを従わせる、いくら計画が完璧でも、そんなリーダーはただの計画表の紙切れと一緒だもん。
文化祭を悪くしたい、なんていう人はいないんだから、みんなの意見には何かしらの意味がある。それでも、叶えられないことってたくさんあると思う。叶えられることもあると思う。
そういう決断を何度もしなくちゃいけないから、リーダーは愛を持って考えなくちゃいけないんだよ。
「ごめんね」と「よろしく」と「ありがとう」。みんなの意見を聞いて、あなたは何度その言葉と笑顔を相手に向けられましたか。数えようとするくらいなら、まだ甘いと思う。自然にできていたら素晴らしいと思う。
「なにぃ~? 仕方がないなぁ~、でもがんばるよ。意見ありがとう。上手く行かなかったらごめんね。じゃ、引き続きよろしく。文化祭までがんばろーう!」
どんなに無理な提案がでても、最後には笑顔で「がんばろーう」と言う、私たちの愛した文化祭実行委員長はそんな人でした。
様々な委員長のピラミッドの上にいる人なのに、円の中心で私たちと同じ立場にいてくれるような人でした。
もちろん、無理なこともたくさんありました。でも、叶った計画外のお願いもたくさんあります。出来上がった文化祭は、最高のものでした。
リーダーって、きっと、そういう人ですよね。だから、大変だと思う。忙しくて、上手く行かなくて、苦しいこともたくさんあると思う。でも、自分の働きでみんなが笑顔になったら幸せじゃないですか!
咲月さん、がんばれ! お忙しい中、長々と失礼しました。応援しています!