塾の面談のお話。
新年度に向けての塾の面談があった。
受験があと1ヶ月を切っていた。
「新年度、7月のテストの結果次第で退塾にしたいんですけど…」
塾長にそう言われた。
家族で話し合った上で、俺は受験が終わったら1度退塾しよう。と決まった。
俺が何度も何度もお願いしたので、親が折れてくれたのだろう。
大学に進学したいなら週一でもいいから行けば?と何回も言われた。
でも、絶対に辞めたいと思う理由はいくつかあった。
まずはバイトと部活に時間を割きたいから。
バイトをして将来のためにお金を貯めたいから。
部活は兄の姿を見てから、絶対に軽音楽部に入ると2年以上前から決めていたから。
また、塾に行くことでずっと精神が削られていたから。
6歳から習字教室とピアノ教室に通っていた。
小二からスイミングスクールに通った。
小三から学習塾に通った。
中学生になり、学年が上がるにつれて学習塾だけになり、多い時は週6で毎日4時間半塾で勉強した。
習い事の影響で誰かと遊ぶことも無く、帰ってからは習い事。習字教室以外は自分の意思で入ったから辞めるなんて言えなかった。
でもずっと羨ましかった。
放課後に自転車で買い物に出かけたり、公園で遊んだり、家でゲームをしたり。それは俺には無い周りの人の「当たり前」だった。
辛くて仕方がなかった。中学に入ってからは塾に行く為に部活を早退しないといけなかった。何度も何度も顧問から冷たい目で見られた。俺だって部活の方が何倍も大事なのに。
塾の影響で学校の宿題も夜遅く。睡眠時間は短くなり学校では眠気で目が開けられない。
誰かにとってこれもまた「当たり前」。こんなことで弱音を吐く俺がおかしいって人もいる。
でも、俺にとって毎日が苦痛だった。精神的な余裕すらなくなっている自分が目の前に居るのに何も出来なかった。自分にできるのはそんな自らの悲鳴を無視して無理矢理動く事だけ。
だから親に嫌な顔されても何度も何度もお願いした。そうしたら親も折れてくれて、受験が終わったら塾を辞めることになった。
塾長にも何とか自分の意思を伝えて、辞める方向に持っていけた。
これで、やっと少しは俺がやりたいことができるようになるのかな。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください